"ツンデレ王子"がさらに進化！ソンフン演じる毒舌エリートの意外な変貌ぶり

端正なルックスに加え、元水泳選手ならではの恵まれた体格を活かし、恋愛ドラマで抜群の存在感を放っているソンフン。これまで数多くのドラマで、デキる男なのに恋愛になるとどこか不器用...というギャップ抜群の演技を見せ、"ツンデレ王子"の名をほしいままにしてきた。

そんなソンフンだが、9月28日(月)からアジアドラマチックTV (アジドラ)にて放送されるラブコメ「恋のレベルアップ」では、これまでのツンデレキャラとは少しテイストの異なる新たな路線を開拓。笑顔を封印したクールな佇まいで、その魅力を存分に発揮している。

デビュー作にして主演に抜擢された「熱愛」(2013年)で一躍脚光を浴びたソンフンだが、その人気が爆発したのは、「高潔な君」(2015年)や「じれったいロマンス」(2017年)で見せたツンデレぶりだ。家柄もルックスも完璧なイケメン御曹司を続けて演じ、普段は"俺様"に振る舞う一方で、恋愛が思い通りにいかずに悩む等身大の姿を表情豊かに表現したソンフンは、そのギャップで世の女性たちを虜にしてきた。

そんな彼が「恋のレベルアップ」で演じているのは、倒産寸前のゲーム会社の再建を手がけることになった冷徹なコンサルタント、アン・ダンテ。ゲーム会社で働く自分とは真逆の情熱的なクリエイター、シン・ヨナ(ハン・ボルム)と共に、時にぶつかり合いながら新作ゲームの開発を取り組むうちに、腐れ縁だった彼らの関係も変化していくオフィスラブコメディだ。

アン・ダンテは、不渡りを出した会社を100％の確率で再生させてきた超やり手で、歯に衣着せずズバッと欠点を指摘する毒舌と、再建のためなら手段を問わない人物。実力こそ申し分ないが、その冷徹な態度でも業界内に名を轟かしているという、ソンフン史上最もクセの強い、ユニークなキャラクターだ。

細身なスーツを華麗に着こなし、デキる男ならではのプライドとカリスマ性を漂わせているダンテは、常にポーカーフェイス。性格が正反対のヨナとぶつかり合おうが、彼女が他の男性と親しげにしている姿を目撃しようが、表情に変化なし。だが、心の中では動揺しており、そんなダンテの心情をソンフンは眉や口角などわずかな動きだけで巧みに表していく。これまでのような豊かな表情は封印しているが、その分、逆に表現力の高さが際立っているのだ。

一方、ダンテには、実は学歴スペックの低さに悩まされた苦労人という過去があり、人を学歴で判断しなかったり、遅くまで仕事を頑張るヨナにコーヒーを入れて労ったり...。ぶっきらぼうな表情と冷静な口調のインパクトが強いからこそ、そんな何気ない行動がなんとも憎めず、キュートに、そして時にはコミカルに映ってくる。

ダンテ役へのアプローチについて、「ダンテというキャラクターを通してコメディ的な雰囲気を醸し出したいとは思っていなかったですが、演じてみたら思ったより、面白いキャラクターになったような気がします。ドラマの前半でダンテは格好つけていますが、どんどん変わっていきます」と明かしていたソンフン。最初こそ嫌味に感じられたエリート然とした振る舞いだが、次第にその印象も変わってくるから不思議だ。

劇中では、酔っ払って甘えるというカリスマ性ゼロの姿を見せてしまうなど、ファンにとってサービスショット(！？)のようなシーンも盛り込まれており、嫌な男になりかねないキャラクターを絶妙なバランスでチャーミングに演じているソンフン。得意のツンデレに、クセの強さとコミカルさを加えた、レベルアップした演技は必見だ。

文＝HOMINIS編集部

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