イ・スンギやソンフンのバラエティ力に注目！年末授賞式からひも解く「韓国芸能界の旬」

毎年、年末に開催される歌謡祭、演技大賞と並ぶ韓国の3大授賞式として、ファンには広く認知されている芸能大賞。国民的な人気を誇るお笑いタレントたちが多数表彰される中で、特に注目したいのが人気俳優やK-POPアイドルの受賞者たちだ。

コロナ禍での開催とあって、SBSの芸能大賞では本人の顔半分(鼻から下)がプリントされた特製マスクを着用したり、長い棒を使って受賞者にトロフィーを贈呈したりと、各局で様々な対策を施したうえ、無観客での開催を余儀なくされた2020年。それでも韓国芸能界を代表する人気者たちが次々と登壇し、旬なオーラを振りまくステージは、今回もバラエティショーのような盛り上がりを見せた。

■SBS芸能大賞のMCを務めたイ・スンギ、チャ・ウヌが大活躍！ヒチョル(SUPER JUNIOR)の爆笑トークにも視線集中

SBSの司会進行を務めたのは、名司会者として知られるシン・ドンヨプに加え、今回5冠に輝いた「イ・スンギのチプサブイルチェ～師匠に弟子入り」(以下、チプサブイルチェ)に出演するイ・スンギとチャ・ウヌ(ASTRO)だ。

同番組は、人気俳優であるスンギにとって兵役後初の冠レギュラーであり、人生の大先輩のもとを訪れ、教えを請うリアルバラエティ。2018年、2019年と連続受賞している人気番組だが、今年はチャ・ウヌの新人賞に始まり、イ・スンギのホットスター賞など「チプサブイルチェ」の出演者5人全員に賞が行き渡った結果となった。毎回、大物ゲストにも注目が集まる中で、BoAが師匠となる回では、スンギら出演者が、歌声を披露したりダンスを踊ってみせたりとアイドルを目指して大奮闘。そのほかシェフや野球選手、バレーボール選手など様々な師匠のもとを訪れては、新たな素顔を垣間見せる彼らの人気は今年も健在のようだ。

そして最優秀番組に輝いたのは、独身アラフォー芸能人の生活をスタジオから実の母親と一緒に観察するバラエティ「アラフォー息子の成長日記」だ。母親がレギュラー出演するSUPER JUNIORのヒチョルは個人としてもリアリティショー部門最優秀賞を獲得。番組内で、ひとりマシンガントークを繰り出しながら、ブリーチやネイルをする姿が母親たちの爆笑を誘ったヒチョル。もともとグループとしてもバラエティ力に定評のあるSUPER JUNIORだけに、ソロでもさすがの存在感だった。

■MBC芸能大賞には人気俳優ソンフン、MAMAMOOのファサらが受賞！ユンホ(東方神起)ら豪華プレゼンターも話題に

一方、MBCの芸能大賞では、「ラジオスター」や「覆面歌王」、「助けて！ホームズ」など人気10番組がノミネートされた。大きな話題としては、「シングル男のハッピーライフ」で共演したパク・ナレとの仲睦まじい様子から、かつては熱愛説まで噂された俳優ソンフンが最優秀賞を受賞したこと。しかし今回最も注目すべき人物は、同「シングル男のハッピーライフ」で"ひとり水炊き"の様子が話題になり、「撮るなら何する？」でJessiやイ・ヒョリとともに組んだユニット"払い戻し遠征隊"が旋風を巻き起こしたMAMAMOOのファサ。25歳にして独特のオーラを漂わせる彼女が、まさかの同時2番組で最優秀賞受賞となった。

"ガールクラッシュ"系のグループとして人気を集めるMAMAMOOだけに、そのカリスマ性あふれるステージとは異なる素顔は親近感抜群！今後ファサについては、歌謡祭だけでなく芸能大賞でも要チェックとなりそうだ。

また、MBCで最も"沸いた瞬間"だったと言えるのが、大賞を獲得した「撮るなら何する？」のプレゼンターとして出演した俳優のチョ・インソンの登場シーン。これは視聴者へのプレゼントとして局側で企画したサプライズだったようで、昨年大賞を受賞し共にプレゼンターとして登壇したパク・ナレも大興奮の様子だった。このほかにも、MBCでは東方神起のユンホやU-KISSのジュンら豪華プレゼンターの登場でイベントは大盛り上がりとなった。

オリジナルマスク着用やサプライズプレゼンター登場で、遊び心満載のイベントに仕上がった2020年芸能大賞。ぜひこの模様は字幕版で再確認してほしい。

文＝津金美雪

この記事の全ての画像を見る