5月より韓国での放送がスタートするラブコメディ「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた」に出演しているソ・イングク。ファンの間では"キス職人"と呼ばれるほど、数々のドラマで印象的なキスシーンを見せてきたイングクの最新作とあって、放送前から高い期待が寄せられている。
韓国ではキスが上手な俳優を指して"キス職人"と言われるが、イングクはその筆頭。ブレイク作となった2012年のドラマ「応答せよ1997」で見せた濃厚で美しいキスシーンは、確かに視聴者の心に刻まれる名場面だったが、"職人"の名を冠するようになった決定打は、2014年の主演ドラマ「ナイショの恋していいですか!?」までの間にあるのではないかと個人的には踏んでいる。
TBSチャンネル1にて5月6日(木)より放送される「ナイショの恋していいですか!?」は、高校生でありながら兄の身代わりになって大企業の本部長として働くことになったミンソク(イングク)と、その大企業の契約社員であり、白馬の王子様を待ち続ける妄想女子のスヨン(イ・ハナ)の恋愛を描く王道ラブコメディ。
2人の出会いは、他部署の本部長ユ・ジヌ(イ・スヒョク)に振られ泥酔するスヨンを、学校帰りのミンソクが介抱したことから始まる。その後、会社で思わぬ再会を果たすと、最初は本部長の権限を使いスヨンにハンバーガーを買いに行かせたり、一緒に筋トレを命じたりとからかってばかりのミンソクだったが、次第にスヨンの素直で一途な姿に惹かれ恋に落ちていく。
突然本部長にされて右も左も分からないミンソクだが、持ち前の世渡り上手さと一度こうと決めたら一直線な性格で社長に気に入られ、大事なプレゼンも成功させてしまう。スヨンに対しても恋心を自覚してからは猛アタック。まだ高校生ながら「俺のことを選んでよ」と直球勝負を仕掛け、乙女心をくすぐる甘いキスの数々をスヨンに捧げていく。本作に登場するそんなキスシーンの数々は、一風変わったシチュエーションとも相まってファンの間では"伝説のキス"と称されているほどだ。
その代表的なキスシーンと言えば、所属するアイスホッケー部の合宿中に腕を怪我したミンソクが仕掛ける"ギプスキス"だ。合宿で丸一日会えなかった2人が再会するや、ギプスした腕でスヨンを引き寄せると、「キスは男からするもの」といって人目を憚らずキス。高校生とは思えない色気と強引さに、見ているこちらが照れてしまいそうだ。
さらにミンソクを励ますためにスヨンが苦手な鉄棒を克服したシーンでは、彼女の深い思いやりに感動したミンソクが鉄棒越しにキス。そして「もう1回だけ...」と甘い声でおねだりをする姿も、年上女性の胸をキュンキュンくすぐること必至である。
極めつけはスヨンの大好きなお菓子"ポリコーン"の特大袋を持ったミンソクがひざまずいて「結婚しよう」とプロポーズするシーンで見せたキス。"ポリコーン"の袋越しに幸せそうに抱き合う2人。そしてミンソクは子どものようなあどけない笑顔を見せてスヨンに何度も口づける――そんな最高にロマンティックな名場面の数々が、本作には散りばめられているのだ。
ギプスや鉄棒、ポリコーンなどのアイテムがより印象を濃くするキスの数々は、イングクの美しい横顔やキスの合間の優しい微笑みもしっかり捉えた伝説的なシーンとして語り継がれている。本作以降、数々の作品でキャリアを積んでいったのは周知の通りだが、まだあどけなさの残るミンソク役を通して、"キス職人"と言われる所以をぜひ確かめてみて欲しい。
文=津金美雪
放送情報
「ナイショの恋していいですか!?」ノーカット字幕版
放送日時:2021年5月6日(木)より毎週(月)~(金) 20:30~(2話連続放送)
※5月11日(火)のみ21:40~(1話のみ放送)
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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