過熱するタイBLドラマ人気を追い風に、映画版が制作され話題を集めている「2gether」シリーズ。本国タイに先んじて6月4日より日本で世界最速公開された『2gether THE MOVIE』は、テレビ版に新撮シーンを加え再編集を加えた言わば完全版。公開前からTwitterの世界トレンド1位を獲得し、劇場でもSNS投稿への配慮を求めるメッセージが流れるほどで、その人気の高さ、反響の大きさを窺わせている。
そんな「2gether」シリーズの主演であり、"タイBLドラマの顔"とも言うべき存在が、ブライト(ワチラウィット・チワアリー)と、ウィン(メータウィン・オーパッイアムカジョーン)だ。「2gether」の1年後を舞台にした特別編「Still 2gether」(8月22日よりアジアドラマチックTVで放送)での彼らは、関係がより深まり、恋人同士ならではの自然なムードを漂わせている。
同級生・グリーンの猛アタックから逃れるために、タイン(ウィン)が学校イチの人気者であるサラワット(ブライト)にニセの彼氏になってとお願いするところから始まった「2gether」。渋々受け入れたはずのサラワットの"恋人のフリ"は意外にも優しいもので、もともと女の子が大好きだったはずのタインも、本当に惹かれ始めていく。めでたく結ばれた2人のその後を描く「Still 2gether」となれば、もはやご褒美ストーリーにほかならず、彼らのロマンチックなエピソードがギュッと凝縮されている。
同居生活にも少しずつ慣れてきたタインとサラワット。一緒に食事をしたり、並んで歯磨きしたり...といったスウィートな生活と、「洗濯物は裏返して」や「俺の洗顔フォームを勝手に持って行かないで!」といった日常のリアルが入り混じってきた頃だ。ストレートな感情表現で"攻め"の姿勢が魅力のサラワットの「落ちるまでキスするぞ」という脅しに、明るくお調子者のタインが「落ちたことない!」と反撃できるまでに関係を深めた様子が見ていて微笑ましい。
そんな2人に訪れる部活での新たな問題。大学2年生になり、それぞれ学内での立場が変化したことでトラブルが生じるのだが、タインはサラワットを思いやり、サラワットはタインを思いやり...というお互いが相手を一番に考える理想の関係がそこにはある。少しの間離れ離れになることになった時、サラワットを想って涙を流すタインはいじらしいし、タインの頭を愛おしそうに撫でるサラワットの瞳は優しさに満ち溢れている。
また、「2gether」シリーズに無くてはならないものと言えば、劇中の名場面で流れる爽やかな音楽たち。原作者が物語を作る上で影響を受けたというタイの人気バンド・Scrubbの楽曲や、ブライトとウィンが甘い歌声で歌う「Yang Koo Gun」など、「Still 2gether」の世界観を盛り立てる良曲ぞろいだ。楽曲のファンになる視聴者も多く、7月14日には『2getherスペシャル・アルバム』までリリースされている。
「2gether」視聴後のロスを埋めるかのように、2人はその後もSNSでリアルに絡んだり、グローバルファンミーティングを行ったりと、ファンを喜ばせてくれる彼ら。2人のInstagramのフォロワーは今でも増え続けており、ブライトは790万人、ウィンは593万人を超え凄まじい数に上っている(8月16日現在)。
「2gether」後の活躍ぶりも目に見張るものがあり、ブライトは「Astro(アストロ)」、ウィンは「Velence(ヴェレンス)」といったファッションブランドをそれぞれ立ち上げており、日本でもファッション誌の華やかなグラビアを飾ることもしばしば。もはやタイカルチャーという垣根を超えて、幅広いファンに認知されていることが窺える。
ブライトは、タイのスター俳優の競演で「イタズラな恋愛白書」をリメイクした「In Time With You ~君の隣に~」(2020年)に出演したほか、今年はブライト&ウィンが2人そろって「花より男子」のタイ版である「F4 Thailand:Boys Over Flowers」への出演も決定。早くも大きな期待が寄せられている。「2gether」シリーズをきっかけに一気に開花した"BrightWin(ブライトウィン)"の今後がますます楽しみだ。
文=津金美雪
放送情報
Still 2gether
放送日時:2021年8月22日(日)6:00~
※毎週(日)5:00~(2話連続放送)
チャンネル:アジアドラマチックTV (アジドラ)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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