10月5日(火)に45歳の誕生日を迎え、ますます渋みの増したセクシーさを漂わせているソン・スンホン。整ったルックスと気品ある佇まいで正統派イケメン路線を走り続けてきた彼だが、近年は、どこか滑稽な元国会議員に扮した「偉大なショー」や恋に臆病な精神科医を演じた「夕食、一緒に食べませんか?」などクセの強いキャラクターにも挑み、演技のふり幅を広げている。
今年上半期には、韓国ドラマの歴史を塗り替えた大ヒットサイコスリラー「ボイス」シリーズの第4作に出演。時に凄惨な現場をはいずり回り、見る者の心をひりつかせる描写が多いことで知られる「ボイス」シリーズだけに、今回のスンホン起用が発表された時、その意外性に驚いた人も多かったに違いない。そんな韓国でも反響を呼んだ「ボイス4(原題)」が、遂に10月10日(日)よりKNTVにて日本初放送を迎える。
「ボイス」シリーズと言えば、犯罪スリラー系のジャンルものに強いことでも知られる韓国のケーブルテレビ局、OCNによる本格サイコスリラー。2017年にチャン・ヒョクを迎えたシーズン1(「ボイス~112の奇跡~」)が放送されると、一筋縄ではいかないスリリングな展開がたちまち話題を呼び、イ・ジヌク主演によりシーズン2、3が相次いで制作。そして、2人からバトンを受け取る形でシーズン4の主人公にスンホンが起用された。日本でも唐沢寿明主演でリメイク版「ボイス 110緊急指令室」が反響を呼び、その2年ぶりとなる続編が、好評のうちに最終回を迎えたばかりだ。
今回スンホンが演じるのは、ロサンゼルス市警の敏腕刑事であるデリック・チョ。些細なミスも許さない完璧主義者の彼は圧倒的なカリスマ性でチームを率いる。迫力ある銃撃戦や車の爆破、山奥で犬に追いかけられるシーンまで、劇中には目を見張るアクションが膨大に用意され、スンホンはその全てに対して全力で躍動感あふれる演技を披露。体を張った高難度のアクションに彼のプロ意識の高さと熱量が伝わることだろう。
全シーズンを通してイ・ハナが演じている敏腕ボイスプロファイラーのカン・グォンジュは、普通の人には聞こえない音を聞き分ける"絶対聴覚"を持つ112通報センターのセンター長。緊迫した状況でも表情を崩さず、冷静沈着に対処するグォンジュの言動は、事件の根底を支えるような安定感がある。時に見せる優しさや"悪"に力強い一撃を与える痛快シーン、そして犯人を追うデリック・チョとの切迫した絡みもグォンジュの見せ場となっている。
どこまでもスマートな自身のパブリックイメージを覆すチャレンジの結果、「ボイス4(原題)」では華麗なアクションと複雑な感情表現で視聴者を完全に没入させたスンホン。ロマンスはもちろん、コメディ、セクシー、そしてエネルギッシュなアクションと、どれも完璧に演じ切る彼の今後にますます注目が集まりそうだ。
文=川倉由起子
放送情報
ボイス4(原題)
放送日時:2021年10月10日(日)20:00~
※毎週(日)20:00~(2話連続放送)
チャンネル:スカチャン1(KNTV801)、KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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