ユニークなコンセプトのaespa(エスパ)、新人離れしたカリスマ性の秘密とは

SM ENTERTAINMENTからデビューした、韓国・中国・日本出身という4人のメンバーで構成されるガールズグループ・aespa(エスパ)。"Avatar X Experience"を表した「æ」と、両面という意味の英単語「aspect」を組み合わせたグループ名で、「もう一人の自分であるアバターと出会い、新しい世界を経験する」というユニークなコンセプトにも注目が集まっている。

2020年11月、パワフルなダンス曲「Black Mamba」を引っ提げた彼女たちのデビューは鮮烈で、同曲のMVは歴代K-POPグループのデビュー曲の中で再生回数1億回を最短期間で突破する反響ぶり。昨年10月にリリースした初のミニアルバム『Savage』も、新人らしからぬカリスマ性溢れる魅力を爆発させ、ビルボード200(米アルバムチャート)の20位にランクイン。主要音楽配信サイトでも相次いで1位を獲得するなど、新人グループとしては異例とも言える躍進ぶりで、その人気と実力を早くも証明している。

そんな熱い反響のさなか、昨年11月20日にはデビュー1周年記念の世界配信イベント「Party-on」を開催。韓国の通信キャリアLGU＋の主催イベントで、現実と仮想世界を融合させるXR技術を駆使した本公演では、冒頭にも触れた彼女たちの"もう一人の自分"であるアバター、ae-aespa(アイ-エスパ)も登場。"8人"での躍動感あふれるパフォーマンスで世界中のファンを湧かせた。

シグネチャシンセサウンドと強烈なベースを基にした「Black Mamba」からクールに幕を開け、刺激的に変化する背景モニターや照明と効果的な化学反応を生みながら進行していく「Party-on」のステージ。グルービーなラップが印象的な3枚目のデジタルシングル「Next Level」を歌い終えると、事務所の先輩であるヒチョル(SUPER JUNIOR)のMCを交えたトークが始まり、一人ひとりが愛嬌たっぷりに自己紹介。1周年の感想やファンへの感謝をストレートに伝え、フリップや直筆イラストを用いてそれぞれのメンバーを深掘りしていくコーナーも必見だ。

後半は、"ae-KARINA""ae-WINTER""ae-GISELLE""ae-NINGNING"というそれぞれの名前を模した各アバターとリンクする演出で展開され、その迫力とスケール感に圧倒される。従来の生身のパフォーマンス、そしてXR技術を用いた斬新なステージの2パターンが楽しめるのは、aespaのライブならでは。目と耳で味わう独創的かつストーリー性を感じる彼女たちの世界観は、今まで見たことのない興奮が詰まっていることだろう。

2022年の活躍にも早速期待がかかるaespa。"K-POP界のアベンジャーズ"として大反響を巻き起こした、SuperMの女性版とも言われる最強ガールズユニット、GOT the beatに、BoA、少女時代のメンバーらと共にKARINAとWINTERが参加するなど、活躍の幅は今後ますます広がりを見せるに違いない。

そんな彼女たちの近未来感ある新機軸のライブ演出と、親しみの湧く素顔が一気に楽しめるスペシャルイベント「Party-on」に、ぜひ注目してもらいたい。

文＝川倉由起子

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