ベッドシーンにも挑む体当たり演技が反響！パク・ソジュンとの共演も話題のハン・ソヒがブレイクした背景

2021年、最も人気を爆発させた女優といえば、ハン・ソヒの名が真っ先に挙がるだろう。「わかっていても」(2021年)では恋に夢中な美大生、「マイネーム: 偽りと復讐」(2021年)では復讐に生きる女性と、両極端の魅力を押し出し一気にトップスターの座へ。2022年に入ってからも、3月より全世界配信中の「サウンドトラック＃1」ではパク・ヒョンシク、「京城クリーチャー」ではパク・ソジュンら、トップスターとの共演作が並ぶラインナップを見ても、その勢いは明らかだ。

2021年の大ブレイク前には、2020年のドラマ「夫婦の世界」(4月15日までアジアドラマチックTVにて放送中)に出演。愛憎渦巻くドロドロ不倫劇である本作は、不倫相手のダギョンを演じたソヒの女優人生を、がらりと変えた。その放送終了後、ファンの熱いリクエストに応えて制作された特別番組「夫婦の世界」SP(全2回)が、アジアドラマチックTV (アジドラ)にて4月18日(月)・19日(火)に放送される。

ソヒは2017年のドラマ「ひと夏の奇跡～waiting for you」で女優デビュー後、「100日の郎君様」(2018年)で時代劇に初挑戦。EXOのD.O.(ディオ)ことド・ギョンスが扮する主人公の正妻(世子嬪)を演じると、その圧倒的な美しさと共に、重大な秘密を抱えながらも耐え続ける気高さが、鮮烈な印象をもたらした。

その後、アン・ヒョソプ演じる主人公の婚約者を演じた2019年のドラマ「アビス」を経て、転機となった「夫婦の世界」に出演。この作品が、彼女をスターダムへと押し上げた。

順調なキャリアと円満な家庭がそろった"完璧"な日々を送っていた医師のソヌ(キム・ヒエ)はある日、マフラーについた一本の髪の毛から夫・テオ(パク・ヘジュン)の裏切りに気づく。ソヌの疑い通り、テオは若いピラティス・インストラクターのダギョン(ソヒ)と浮気していた。ダギョンの妊娠も判明し、憎しみに狂ったソヌは壮絶な復讐計画を実行していく――というストーリー。あまりの過激さに、韓国では最大でR-18に指定された衝撃作だ。

同作でベッドシーンにも初挑戦したソヒ。彼女の華やかな美貌と完璧なスタイルは、ソヌの嫉妬心を燃え上がらす動機として十分すぎるインパクト。あれほど若く美しい女に夫をとられたとあっては、"完璧"な人生を愛するソヌがおかしくなってしまうのも無理はない。さらにソヒが劇中で着用した衣装やバッグ、靴が軒並み話題になるなど、その美貌に憧れる女性視聴者も続出した。通常なら嫌われがちな"不倫相手役"にもかかわらず、この人気ぶり。ハン・ソヒの愛され力を証明するエピソードだ。

ダギョン自身が完全なる悪女ではないことも、人気に拍車をかけた。第3話でテオに「日陰の女はイヤ。好きな時に電話したいの。会いたい時に会いたい」と涙ながら訴えるダギョンからは恋する女性の切なさがにじみ出ていて、その本気さが伝わってくる。明晰なソヌと対峙し言い負かされるダギョンを見ていると、どちらが主人公なのか分からなくなってしまう瞬間すらある。

妻・ソヌの狂気と、テオのダメ夫っぷり、そして好奇の眼差しを向ける友人たちと、魅惑的なダギョンの存在が拍車をかけ、「夫婦の世界」は韓国で社会現象レベルの大ヒットを巻き起こした。

今回放送される「夫婦の世界」SPでは、そんな同作の貴重なメイキング映像に加え、出演陣のインタビューもたっぷり収録。ダギョンが自分の両親の前でソヌに不倫と妊娠をバラされ「いい加減にして！」とソヌを殴った修羅場シーンについて、ソヒが「あれを撮影する日は、朝から吐きそうでした...」「みんなで食卓を囲んでいるのに、ヒエ先輩しか見えませんでした(笑)」と打ち明ける茶目っ気あふれるインタビューも見ることができる。

日常ではありえないほどの衝撃展開を見せる"マクチャンドラマ"の代表格であり、見始めたら止まらない中毒性溢れる不倫劇――その陰の主役にまでのし上がったソヒ。ブレイクにも納得の、魅力的な彼女の素顔に触れられる貴重な特別番組を、改めて今じっくり楽しみたい。

文＝酒寄美智子

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