クリス＆シントー扮する先輩後輩カップルの尊い絆！タイBLの魅力が詰まった「SOTUS」の世界観

ブライト＆ウィンの爽やかなカップリングが人気を呼んだ「2gether」シリーズを発端に、良質なタイドラマが日本でも続々と紹介されるようになった昨今。日本で最初に本格的なタイドラマブームを生み出した代表作と言えば、2019年2月に日本で初放送され、クリス(ピーラワット・シェーンポーティラット)＆シントー(プラチャヤー・レァーンロード)というスターカップルを生んだ「SOTUS／ソータス」(2016年)シリーズだ。

昨今のタイドラマブームの土台を築き上げたGMMTVの良質な作品群からは、ファンに長く愛され続けているカップルが多数誕生している。

「2gether」シリーズのブライト＆ウィンはあまりにも有名だが、そのほかにも、「Theory of Love／セオリー・オブ・ラブ」(2019年)でプレイボーイのカイと一途なサードを演じたOffGun(オフ＆ガン)や、「Dark Blue Kiss ～僕のキスは君だけに～」(2019年)で周囲に関係を隠しながら愛を育む大学生、ピートとカオに扮したテイ＆ニューら、好相性のベストカップルは後を絶たない。

そして、この3組と並び"GMMTV四天王"として圧倒的人気を誇るカップリングが、ほかでもない「SOTUS／ソータス」シリーズのクリス＆シントーだ。Instagramなどで仲睦まじい姿を見せてくれたこともあって、放送終了後も、彼らの人気はさらに加速。第1作の初放送から3年後となる2019年には、2人が様々なことに挑戦するリアルバラエティ番組「Friendship with Krist and Singto」が制作されるほどの熱狂ぶりだった。

「Seniority(尊敬)」、「Order(秩序)」、「Tradition(伝統)」、「Unity(団結)」、「Spirit(思いやり)」の頭文字をとった"SOTUS"という校内システムが存在する大学の工学部に、新入生のコングポップ(シントー)が入学するところから始まった「SOTUS／ソータス」の物語。

新入生の指導を担当するリーダーであり、厳しいことで有名な先輩・アーティットを演じたのがクリスで、学内における絶対的な上下関係からスタートした2人の関係性。ところが、みんなの前で「先輩を僕の妻にします」とコングポップが宣言したことから、その関係性に変化が...。真っすぐに愛情をアピールするコングポップのセリフが視聴者をときめかせ、少しずつ彼に心を許していくアーティットの変化にハマるファンが続出した。

また、新入生を震え上がらせるアーティット先輩が、実は甘いピンクミルクを好んで飲んでいたり、初恋の人を忘れられずにいたり...といった"ギャップ沼"も、ファンの心を掴んだ要因だろう。

そして、衛星劇場にて5月15日(日)・22日(日)深夜に一挙放送されるのが、前作から2年後の物語が描かれる続編「SOTUS S」(2017年)だ。卒業したアーティットは会社で働き始め、コングポップはSOTUSのリーダーに。それぞれ成長を遂げた2人の、ラブラブな生活から始まるストーリーが描かれる。

就職したアーティットの初出勤の朝から始まる第1話。耳に息を吹きかけながら、「アーティット先輩、起きてください。遅刻しちゃいますよ」と優しく起こすコングポップ。出勤前のアーティットのネクタイを直してあげたり、「初出勤の記念に」とスーツ姿の写真を撮ったり...彼らにとっては日常の"朝のルーティーン"が映し出される。紆余曲折あって結ばれた2人だけに、続編では甘々なシーンも多数登場する。

「SOTUS S」には、「Theory of Love」のオフがアーティットの友人・ブライト役で、「Dark Blue Kiss」のニューがコングポップの親友・エム役で出演しているのも、ファンには嬉しいサプライズだ。

「SOTUS S」の制作からすでに4年以上が経つ今でも、互いのSNSに登場して仲のいい姿を見せているクリス＆シントー。特にクリスに至っては、「シントー以外とBLカップルを演じたくないから」という理由でほかのBL作品には出演しておらず、そうした2人の絆の強さも、ファンから愛され続ける"レジェンド"ドラマたる所以だろう。

2人の仲の良さは、「Friendship with Krist and Singto」のオフショットのような映像からも見て取れる。アクティビティに挑戦したり、ショッピングに出がけたり、一緒に料理を作ったり...。最後にはそれぞれ撮り合った写真と日記で思い出を振り返るなど、ドラマでは見られないクリス＆シントーの貴重な素顔が満載だ。

ドラマの枠組みを超えてカップリングの絆を感じられるのも、一度ハマったら抜け出せないタイドラマ沼ならではの魅力。クリス＆シントーならではの完璧なカップリングを、ドラマの中と外からじっくり楽しむ絶好の機会だ。

文＝酒寄美智子

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