ソ・ハジュンがイルイルドラマで新境地！「オクニョ」や「火の鳥」を経て演じ切るダークな一面

最愛の母のために復讐を誓う弁護士を演じた主演ドラマ「秘密の家」が注目を集めているソ・ハジュン。韓国で現在放送中の本作が、早くも7月7日(木)よりホームドラマチャンネルにて日本初放送される。

182cmの逞しい体躯と端正なルックスで、見る者に誠実な好印象を与えるハジュン。現在32歳の彼だが、その名前を一躍広めた作品と言えば初の時代劇に挑んだ「オクニョ 運命の女」(2016年)だ。幼くして即位し、母・文定王后に実権を握られた悲劇の王として知られる朝鮮王朝第13代王の明宗を演じ、優しさや正義感、気品を感じさせる演技を披露。大女優キム・ミスク扮する文定王后への葛藤を巧みに表現し、「MBC演技大賞」で男性優秀演技賞を受賞するほどの好演を見せた。

またハジュンといえば、韓国では"イルイルドラマの顔"としても知られており、最新作「秘密の家」をはじめ、これまでにも数々のイルイルドラマでキャリアを重ねてきた。韓国で平日の同じ時間帯に毎日放送されている"日々(イルイル)ドラマ"では、100話以上の話数を費やしてストーリーが展開されるため、ハマるとなかなか抜け出せないと言われている人気ジャンルだ。

放送途中から登場した「オーロラ姫」(2013年)では、主人公の恋模様に関わる重要な役どころで注目を集め、やや強引なストーリー展開で賛否を巻き起こしながらも高視聴率をマーク。さらに社会現象を巻き起こした2004年の名作をリメイクした「火の鳥－運命のいたずら－」(2020年)では、タイプが正反対の双子の兄弟という二役を演じ分け、主人公の恋模様を盛り上げてみせた。

また2019年のホームドラマ「ちょっと味見しませんか？」でも、またメインキャストの一人として抜群の存在感を発揮。ハジュンが演じたのは、猛アタックしてヒロインと結婚したものの、稼ぎも子育ても妻に頼りきりな上、クラブで出会った若い女性と不倫してしまう年下のダメ夫。反感を買いそうな役柄ではあるが、母性本能をくすぐるようなどこか憎めない姿がこれまでとは異なる魅力を放ち、物語を盛り上げた。

そしてハジュンにとって最新のイルイルドラマとなった「秘密の家」では主演を務め、復讐に手を染める男の葛藤を体現している。

本作は突如として姿を消した母親の痕跡を追う貧しい弁護士が、自身を取り巻く隠された真実を暴き出し、悪行を明るみにしようと奔走する姿を描き出す憎悪渦巻く緻密なヒューマンドラマ。ハジュンが演じたジファンは、貧しい母子家庭で育ち、愛する母のために成功を手に入れようと努力の末に弁護士になった優しい心の持ち主だ。ところが、母の失踪を機に人生が激変。復讐のために正義を捨て、不穏な世界に身を投じていくという新たな一面にも挑戦している。

第1話で見せているような優しい笑顔や正義感に満ちた表情は、とある秘密を知ったことで覚悟を決め、次第にダークな顔つきへ...。ジファンが変貌を遂げていく過程を全身で表現している。全120話を予定しているドラマの中で、重く険しい道を進むことになるキャラクターの変化が、どのように描かれているのか注目したいところだ。

長丁場ゆえに入念な役づくりと確かな実力が必要とされるイルイルドラマ。スリリングで波乱に満ちた物語が展開する「秘密の家」でも、"イルイルドラマの顔"と呼ばれるハジュンの演技を存分に堪能したい。

文＝HOMINIS編集部

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