ここ数年、中国ドラマへの注目度が急上昇し、それに伴ってアイドル並みのビジュアルを誇る主演イケメン俳優たちの人気も爆上りしている。中でも、そのビジュアルが"国宝級""神級"とまで称えられ、抜きん出た人気を獲得しているのが、現在27歳のシュー・カイ(許凱)だ。
2018年の時代劇「瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」への出演をきっかけにブレイクしたシュー・カイだが、日本でもファンは多く、SNS上では彼の活動を応援する「#許活」のハッシュタグが賑わうほどの人気ぶり。「瓔珞」の翌年には、辛亥革命後の軍学校を舞台にした「烈火仕官学校 ~ステキ男子とイケメン女子~」に出演し、麗しい制服姿が話題を呼んだ。
最盛期の清朝を治めた乾隆帝の時代(在位1735~1795年)を背景に描く宮廷ドラマ「瓔珞」で、シュー・カイが演じていたのは、後宮を取り仕切る正室・富察皇后の弟・傅恒役。劇中では、頭髪を剃り上げて一部のみを編んで長く垂らした"辮髪(べんぱつ)"姿だが、きりりと目鼻立ちの整った美しい顔には違和感なくマッチ。どんな困難に見舞われても、孤高のヒロイン・魏瓔珞への一途な愛を貫く男らしいキャラクターも評判を呼び、一躍人気スターへと躍り出た。
そんなブレイクを経て2019年に出演したのが「烈火仕官学校 ~ステキ男子とイケメン女子~」。辛亥革命後、混乱を極める1910年代を背景に描かれるこの作品で、シュー・カイはスタイリッシュな洋装を披露。しかも寄宿制の士官学校が舞台とあって、トラディショナルなスリーピースをはじめ、ブリティッシュテイストの制服姿をナチュラルに着こなしている。
髪型もいわゆるツーブロックで、頬にかかる長さの前髪とシャープに剃り上げたサイドのコントラストが印象的。美しすぎる顔面をさらに引き立てるスタイリングで、「瓔珞」での生真面目な傅恒役とは全く異なる一面を覗かせている。
「烈火仕官学校」は、女子禁制の士官学校に男装して入学したヒロインと、金持ちの放蕩息子が繰り広げる禁断のラブロマンス。入学を前に事故死した兄・謝良辰の遺志を継ぎ、兄に成りすまして士官学校に入った謝襄(シエ・シアン)を人気女優バイ・ルー、彼女と共に寄宿生活を送ることになる高官の息子・顧燕幀(グー・イエンジェン)をシュー・カイが演じている。
出会いから奇妙な縁で結ばれる謝襄と顧燕幀。キャバレーでのトラブルから警察署に一緒に連行される...という最悪の初対面を果たし、いざ寄宿生活が始まってみれば、2人はルームメイトに。しかも謝襄が持参した女物の下着を見つけた顧燕幀が、「何でそんなものがあるんだ?」と謝襄に冷めた目を向ける場面など、少女漫画的な"最悪の出会い"が描かれる。
だが、教官による突然の持ち物検査が始まり、その下着が見つかると、とっさに説明できず口ごもる謝襄を見かね、横から「それはガールフレンドと離れる時に、彼女が"私を思い出して"とくれた物です」とプレイボーイらしく助け船を出した顧燕幀。やがて、生真面目な謝襄とちゃらんぽらんな顧燕幀の奇妙な友情が育まれていく。
朝が弱い顧燕幀に対し、謝襄が水をぶっ掛けて起こせば、翌朝には顧燕幀が仕返ししたり、休暇中に顧燕幀が寮でこっそり飲酒したことがバレて、謝襄も連帯責任を取らされトイレ掃除を命じられたり...。
衝突し合いながらも楽しい寮生活を過ごす中、顧燕幀は徐々に"謝襄は女の子なのでは?"と意識し始める。その気持ちをバレないように必死に隠しながら、謝襄がピンチの時には一人奮闘する顧燕幀のツンデレぶりがたまらない。
「瓔珞」の後、主演に抜擢されたラブ史劇「招揺<ショウヨウ>」(2019年)でもシュー・カイはバイ・ルーと共に情熱的な恋愛模様を繰り広げており、交際がウワサされるほど息の合った2人の掛け合いも必見だ。
「瓔珞」のウー・ジンイエンと4年越しの再共演を果たした宮廷ドラマ「尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~」が9月1日(木)より日本初放送されるなど、新作が相次いでいるシュー・カイ。彼への注目度が高まる今、洋装で新たな魅力を発揮する「烈火仕官学校」での禁断のロマンスを心ゆくまで堪能したい。
文=酒寄美智子
放送情報
烈火士官学校 ~ステキ男子とイケメン女子 第1・2話先行放送
放送日時:2022年8月7日(日)21:00~(無料放送)
※レギュラー放送は8月22日(月)より毎週(月)~(金)21:00~
チャンネル:女性チャンネル♪LaLa TV
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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