本格的にスタートしたライブパートでは、アニメ『うまゆる』の第1弾主題歌「ゆるパカHAPPY DAYS!」やテレビアニメ第1期OPテーマ「Make debut!」といった人気曲を披露。ソロパートでもツルマルツヨシ役の青山吉能による疾走感溢れるロックナンバー「Play Again」を皮切りに、コパノリッキー役の稲垣好によるポップチューン「ラキハピファンタスティック」が続く。その後は、タニノギムレット役・松岡美里による「Destroy for Dasein」で、それまでのキュート&ハッピーな雰囲気が一変。重厚なメタルサウンドを圧倒的なヴォーカルとヘッドバンギングを交えて熱唱しただけでなく、間奏ではタニノギムレットの代名詞ともいえる「柵破壊」を実演し、ウマ娘のナンバリングイベントに新たな1ページを刻んだ。
そして、2023年のエイプリルフールに結成された、帽子がチャームポイントのウマ娘5人によるユニット・BoC'zが登場。ライスシャワー役の石見舞菜香、マチカネタンホイザ役の遠野ひかる、ミスターシービー役の天海由梨奈、シュヴァルグラン役の夏吉ゆうこ、ホッコータルマエ役の菊池紗矢香が、クールでスタイリッシュなダンスパフォーマンスと味わい深い歌詞が魅力のオリジナル曲「Hat on your Head!」を披露すると、会場から大きな歓声が送られた。また、アグネスタキオン役・上坂すみれも、ドラマチックなエレクトロチューン「ライトレス」でアーティストとしての実力を見せつけ、観客を圧倒した。
DAY1では「舞台『ウマ娘 プリティーダービー』~Sprinters' Story~」が上演され、観客を大いに驚かせたが、この日はアニメ『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』を大フィーチャー。テイエムオペラオー役の徳井青空、アドマイヤベガ役の咲々木瞳、ナリタトップロード役の中村カンナ、そしてメイショウドトウ役の和多田美咲、そして同作で実況解説役を担当した本泉莉奈がステージに登場し、全曲初披露となる楽曲と共に、アニメ本編の世界観をステージで見事に再現。同パート終わりのMCでは、沖田トレーナー役の土田が涙ぐむ場面もあった。
そして最後のライブパートでは、「Special Record!」「BLOW my GALE」「Ms. VICTORIA」「winning the soul」という熱い楽曲を連続して披露すると、会場はこれ以上ないほどにヒートアップ。ドラマチックなアレンジで新しい表情を見せてくれた「ユメヲカケル!(Symphonic Ver.)」の後、全キャストで「Everlasting BEATS」が高らかに歌い上げられた。
一度はゴールインを果たしたウマ娘たちだが、客席からの熱烈なアンコールに応えて再びステージに登場。夏らしいパーティーチュン「Gaze on Me!」に続き、『ウマ娘』というコンテンツを代表する名曲「うまぴょい伝説」を披露し、初のアリーナツアーのトップを大成功で締めくくった。
取材・文=中村実香
作品情報
ウマ娘 プリティーダービー
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