第2話からは、安達の数少ない大学時代からの親友で恋愛小説家の柘植(CV.古川 慎)が登場。「お前自身が相手をどう思っているか、考えた方がいいんじゃないか」とのアドバイスをもらい、改めて黒沢のことを考える安達。そんな中、会社の飲み会で"王様ゲーム"が行われ、黒沢が安達のおでこにキスをするという展開を機に、安達はどんどん黒沢に惹かれている自分に気づく。第3話では、新入社員・六角(CV.白井悠介)のナイスアシストによって、サウナで汗を流すことになった彼ら。そこで安達の白玉のようなぽよぽよボディを目撃し、爆発する黒沢の心の声&妄想シーンと、その後に明かされる、黒沢が安達を好きになったきっかけという、温度差の激しい回となっている。そして、エンディングテーマ「マジカルラブ(黒沢心の声だだ漏れVer)」での、黒沢役・鈴木のノリノリの演技も物語を盛り上げる。
そして、安達同様に30歳を童貞のままで迎えた柘植。魔法使いとなった柘植と、ネコ好きの宅配員・湊(CV.佐藤 元)との物語も第4話では始まる。
一方、安達は黒沢が夜の街で、元カノらしき美女と言い争う姿を目撃してしまう。傘を差すことも忘れるほどショックを受けた安達は風邪を引いてしまい、翌日、会社を休むことに。そんな安達の看病にやって来た黒沢の優しさに触れ、ついに安達は自分が抱く黒沢への想いを自覚。その上、元カノだと思っていた美女の正体が黒沢の姉で、彼女のわがままによって黒沢と安達が数日間、ルームシェアすることになるなど、2人の関係が大きく進展するイベントが続出する。
そして、第5話では、安達が密かに好感を抱いていた同僚・藤崎(CV.小清水亜美)が、「黒沢×安達」でいろいろ妄想している生粋の腐女子だと判明。彼女が自分たちの恋を応援してくれているとも知らず、黒沢は、積み重なった嫉妬心から、ついに安達に愛を告白する...。
完璧イケメン・黒沢が、地味系男子・安達に対してとんでもない妄想をしているといったギャップや、魔法の力によって黒沢の本音に触れることができたからこそ、彼に惹かれていく安達の変化を丁寧に描き出すなど、「心」にフォーカスを当てたラブコメディに仕上がっている本作。奥田佳子監督、シリーズ構成の金春智子、そして音響監督を務める声優の宮村優子ら、原作コミックのエッセンスを大切にしているスタッフ陣の繊細な視点が、物語に深みと優しさを与えていることにも注目したい。
第6話以降、2人の恋がどう進展していくのか、そして、柘植と湊の関係も気になる、TVアニメ版「チェリまほ」。ぜひ最後まで、彼らの恋の行方を見届けてほしい。
文=中村実香
作品情報
30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい
<放送情報>
放送日時:2024年1月10日より毎週(水)24:00~放送中
チャンネル:テレビ東京ほか
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
<配信情報>
ABEMA/U-NEXT/アニメ放題ほかにて配信
<発売情報>
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