国民的アニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場版は、1989年公開の劇場版「それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙」からスタートした。通算第35作目となる最新作、映画『それいけ!アンパンマン ばいきんまんとえほんのルルン』の公開が6月28日(金)に控える同シリーズは、30年以上にわたり、子どもたちに愛と勇気を与え続けている。そんな超ロングヒットシリーズに、主人公・アンパンマンをサポートするキャラクター、バタコさんの声優として参加しているのが佐久間レイだ。バタコさんと出会ってから母になり、子育てをしながら演じ、今は孫もアンパンマンを見ている。アンパンマン・ワールドの中でも、最も視聴者に近い存在ともいえるバタコさんを長年にわたって演じ続けた彼女に、シリーズの魅力などを聞いた。
――バタコさんに対する第一印象をお聞かせください。
「音響監督の山田悦司さんにお声がけいだたいて、最初はしょくぱんまんのオーディションを受けたんです。私の地声が割と男っぽいこともあって、しょくぱんまんに合っていると思ってくださったようなんですが、当時はまだ若くて、うまく演じることができなかったんです。ですが、その後、またお声がけいただいた時に『バタコさん役に決まった』と知らされました。その時がバタコさんとの初対面だったのですが、最初は『男の子かな?』と思いました。コック帽に白いシャツとオーバーオールというシンプルな服装で、『ヒロインっぽくない』というのが第一印象でしたね」
――原作者のやなせたかし先生とは、どのようなことを話されましたか?
「若気の至りで、やなせ先生に『バタコさんは、もっと可愛いお洋服を着て、おしゃれしたらいいのに』と言ったことがあるんです。すると、やなせ先生が『バタコさんは、ものすごい美人なんだよ』とおっしゃったんです。『それは先生の趣味でしょう』と答えた私に、先生は『"美しい""キレイ"というのは、自分自身であることを喜んで生きている人』だと教えてくださったんです。バタコさんの生きざまにヒラヒラしたドレスは邪魔なだけなんですよね。『バタコさんは、ジャムおじさんと一緒にパン工場で働いてアンパンマンたちのサポートをする、という生き方が好きで、そのために一番適したお洋服を着ているから、すごくキレイなんだよ』とおっしゃっていました」
――佐久間さんが個人的に思うバタコさんの魅力は?
「彼女は、全てにおいて"うれしい""楽しい"とポジティブに受け止めることができるのが最大の魅力だと感じています。その生きざまに周囲の人がホッとするんだと思いますね。『アンパンマン』が誕生した昭和時代は、女性が社会が理想とする枠にはまるように生きることが良しとされていましたが、バタコさんは、誰がなんと言おうと自分らしく生きることを貫いているんですよね。彼女のことをよく知らない方から『まだ幼いのに周囲の世話ばかりで活躍の場もなくてかわいそう』と言われたこともありましたが、彼女は自分の幸せを追求することがみんなの幸せにつながるし、みんなが喜ぶ顔を見るのが幸せな子なんだろうなって思っています」
放送情報【スカパー!】
劇場版「それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙」
放送日時: 6月24日(月)11:30~
劇場版「それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲」
放送日時: 6月25日(火)12:01~
劇場版「それいけ!アンパンマン とべ!とべ!ちびごん」
放送日時: 6月26日(水)12:30~
劇場版「それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ」
放送日時: 6月27日(木)12:10~
劇場版「それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険」
放送日時: 6月28日(金)11:30~
放送チャンネル: キッズステーション
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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