バタコさん役・佐久間レイが「アンパンマン」原作者・やなせたかしとの秘話を明かす「バタコさんは、ものすごい美人なんだよ」

――佐久間さんが個人的に思う劇場版シリーズの魅力は？

「TVシリーズよりも長い時間を使って、必ず大きなテーマを描いているのが魅力ですよね。自己肯定感を持つための戦いや、あきらめていたことを取り戻すまでの心の成長だったり、『それいけ！アンパンマン　つみき城のひみつ』では民族紛争だったり。家族で映画館に行って、お父さんはロビーで待っているつもりだったけど、実際に映画を見たらものすごく深い物語で泣いてしまった、という話を小耳に挟んだこともあります」

――劇場版シリーズの中で、お気に入りのタイトルはありますか？

「どのタイトルも大切で、選ぶことはできないのですが、『それいけ！アンパンマン　とべ！とべ！ちびごん』は、主人公でもあるちびごんが大好きでしたね。彼のような弱虫さんや、『それいけ！アンパンマン　いのちの星のドーリィ』のわがままなお人形・ドーリィのように、誰かのために頑張った結果、自分を好きになることができたキャラクターを描くお話が好きです」

――6月28日には最新作『それいけ！アンパンマン　ばいきんまんとえほんのルルン』が公開されますが、注目ポイントなどを教えてください。

「久々にばいきんまんが活躍するお話で、ばいきんまん役の中尾隆聖さんが、とっても大変そうでした（笑）。私自身は、絵本をモチーフに、『自分の人生という絵本は、自分で描くことができる。だからすてきな物語にしてね』というのがテーマだと感じています。本作でもバタコさんはいつも通りで、まるで実家のお母さんのようですね」

――最新映画公開記念！劇場版「それいけ！アンパンマン」34作品一挙放送＜6～8月・3か月連続＞を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いいたします。

「劇場版は、大人の方たちがご覧になっても、なにかメッセージとして心に残るものが必ずあるストーリーが描かれます。小さなお子さまがいらっしゃる方は家族みんなで、そうでない方も童心に返って、真っ白な気持ちで楽しんでいただけたらうれしいです」

取材・文＝中村実香

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