「怪盗グルーのミニオン超変身」片岡愛之助が語る吹替えの難しさ「本当にすごいことです」

――今回マキシムを演じるにあたって、どんなことを意識されましたか?

「フランス帰りというのを意識しました(笑)。海外で培ったセンスや、少し嫌味なところもあったりもしますし、昔の遺恨というのがあって。いかに嫌なヤツを演じられるのかを考えて演じましたね」

――愛之助さんはこれまでも「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」や「ホーンテッドマンション」でも吹き替えを担当されていますが、吹き替えのやりがいと難しさを教えてください

「吹き替えはやっぱり難しいですよ。英語を日本語に訳して、それを例えば役者なりキャラクターなりが喋っているようにセリフを当てはめていかなければいけない。英語の単語と日本語って絶対に長さが違うわけじゃないですか。喋ると確実に日本語の方が長いわけで、単に単語を当てはめるだけだと上手くいかないんですよ。あとは、翻訳があまりにも長かったら、いくら早口で喋っても違和感が残ってしまうので、一度中断して会議したりしました。孤独な部屋の中で待っていると、『セリフ変わります』と突然言われたりして大変でしたね。僕たちは役者なので、身体の全部を使って表現してきましたけど、声優さんは感情を声だけで表現している。僕も自分の感覚で声を当ててみるのですが、もっと大きく表現したほうがいいことが多々あって。声優さんのやられていることは本当にすごいです」

――今回はスムーズに行きましたか?

「いや、そうでもなかったですよ。でも役が面白かったので楽しくできましたね。アフレコ中は鶴瓶さんの声が入っていたので、そこのやり取りが嬉しかったです」

――本作のタイトルは「怪盗グルーのミニオン超変身」です。作品のタイトルにかけて、愛之助さんが変身するならどんな能力を手に入れたいですか?

「普段から歌舞伎で毎日変身してますからね。ものすごい力強い人になろうと思ったら、舞台上でなれてしまうので、今さら変身したいという願望はないんですけど、空は飛んでみたいなと思います。それは小さい頃からの憧れですね。あとはメガジェリーみたいに頑丈でいたい。何が降ってきても大丈夫みたいな(笑)」

取材・文=川崎龍也

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映画情報

映画「怪盗グルーのミニオン超変身」
2024年7月19日 全国ロードショー

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