TVアニメ『謎解きはディナーのあとで』に出演の宮野真守、現場で生まれた"セッション"明かす「パフォーマンスを膨らませてもらった」
声優

TVアニメ『謎解きはディナーのあとで』は全国フジテレビ系"ノイタミナ"にて毎週金曜日に放送中。
原作小説、そしてテレビドラマとしても人気を博した同作品。新たにアニメ化となり、「宝生グループ」の令嬢・宝生麗子や鋭い推理力と毒舌を持ち合わせた執事の影山ら愛すべきキャラクターはどのように生まれ変わったのか。
今回は、「風祭モータース」の御曹司である風祭警部を演じた宮野真守にインタビューを行い、作品への思いから役への取り組み方まで話を聞いた。
――まず、率直に『謎解きはディナーのあとで』についてどのような思いを持っていましたか?
「ドラマ化もされている人気作で、みんなが知っている名作というイメージでした。それが時を経てアニメ化されたので、面白い企画だなというふうに思いましたね」
――そこからオーディションを受けたんですね
「正直影山狙いでした(笑)。ただ、どうやら満場一致で風祭に決まったらしくて。自分的には影山も狙っていましたが、風祭もフィットしていたのでよかったですね」

――影山を狙っていたんですね
「やりたかったですね。世間一般のイメージはわからないけど、僕としては影山みたいな役もたくさんやっているので。クールに見えるけど実は毒舌という影山も僕としてはフィットしていて、実は不遜なキャラクターもすごく面白いと感じていました」
――その中で風祭という役に決まり、発表のときにはファンも盛り上がっていたかと思います
「アニメーションのPVが発表されたときに、しゃくですけど『解釈一致』と言われていて(笑)。僕はああいう人間ではないけど、まあそうなんだなと(笑)。期待してもらえたのは嬉しいですし、風祭に対してどうアプローチすればいいかというのは湯水のようにアイディアが出ていました。楽しかったですし、作品の中から感じ取ってもらえたら嬉しいです」
――風祭という役についてはどのような意識で臨んでいましたか?
「彼自身が自己主張や自己顕示欲が強いので、言い回しの中に本来なら必要のない英語が入ってくる。自分の知識とか自信を 全面的に出すので、英語の部分を個性的にできればと思っていました」
――現場での指示などで印象深いことはありましたか?
「裏で適当に喋ってくださいと言われることが多くて(笑)。コメディとしての面白さを追求したときのアドリブワードは面白かったんじゃないかな。周りが笑っているか確認しながら、現場も楽しんでくれているかをバロメーターにしていました」

――風祭の活躍と言っていいかわかりませんが、作品の中でも麗子との掛け合いで一気にコメディ要素も強まっていました
「ある意味ふざけず、全力でやるということを意識していました。もちろん、言い回しでコミカルな部分は出てくるんですけど、ふざけてやっているように見えないように、パーソナルな部分から出てくるコメディ感というのを意識しました。アフレコで広げられる部分はチャレンジして、テンション感は自分だからこそできるアプローチもあったので、アニメの個性になっていればいいなと思います」
――アプローチの話がありましたが、今回の作品で今まで異なる取り組みなどはあったのでしょうか?
「うーん、毎回違うし、現場のスタッフが違うので、どの作品にも自分自身をぶつけるだけですね。ただ、今回の現場は、監督が求めるものと、許容範囲や自由度があいまってセッションのようでした。『そうくるんだったら、こうします』みたいな感じで、みんなで作る面白さはありましたね」
――即興というか、現場で生まれていく熱量があったんですね
「時と場合によるし、必ずしもいいわけではない。風祭に関して言えば、現場で自分がチャレンジするパフォーマンスに関して、監督と音響監督が『そうくるんだったらカット割りとかセリフの間を考えます』というようなことがあって。もちろん、それだけじゃなく、『もうちょっとタイトにしてください』もあるんだけど、自分のパフォーマンスを許容してもらって膨らませてもらったことがたくさんあったなと思います」

放送情報
アニメ『謎解きはディナーのあとで』
全国フジテレビ系“ノイタミナ”にて毎週金曜23時30分から放送中
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