沢城みゆき 2025年は"〇〇日記"な1年、TVアニメ『違国日記』インタビュー

声優

TVアニメ『違国日記』
TVアニメ『違国日記』

(C)ヤマシタトモコ・祥伝社/アニメ「違国日記」製作委員会

――そもそも原作人気の高い「違国日記」。これをアニメにすると聞いた時、どのように思いましたか?

「勇気のある人がいたものだ、と(笑)。というのも、漫画という媒体を最大値生かした作品だと感じたのでなので、これをメディアミックスするって"どうするの?"って思ってしまいました。人の肉声が入っちゃうと壊れちゃうセリフもいっぱいあるけどな......って肉声の怖さみたいなものを感じました」

――その中で、こだわった部分は?

「とにかく、なるたけ"みゆき"にならないように、槙生100%、なんなら120%でやらないとアニメ化の意味がないなと思いました。何度も原作を読み返して"みゆき"が排除された状態の中に、槙生の細胞を入れ込み、自分の癖がふわっと乗っかる日が来ないように、と。それから、槙生と朝って、母子関係にすり替わりがちな2人ではありつつ、実際は母子関係からは1番遠いところにいる2人なので、私のルーティンの中にある母親業によりついてしまった筋力も排除しないといけないなと。日々の癖が香ることがすごく怖かった。今収録を終えてみて、原作を手放してアニメのスタッフ、キャストで紡ぎ直した違国日記が、視聴していただいた方にどう届くのか、ドキドキしているところです」

――恐怖というものからは、どうやって乗り越えたのでしょうか?

「思いつく限り準備して...。なにより昔からご一緒させていただいてきたキャストの皆さんに支えられたから、なんとか肉声の入った槙生が成り立っていったように感じます。風子ちゃんの朝にも本当に助けられました」

――『違国日記』というタイトルにちなんで、ご自身の1年間に「〇〇日記」と付けるなら?

「今年は久々の"自分日記"でしたね。最近は子どもの日記ばっかりつけてきたんですけど、自分の日記もちょっとつけられるような、1年だったと思います。舞台、朗読劇に立たせていただいたりする時に、ワークショップにちゃんと行くとか、本読みを丁寧にプロの方とやって深度を深くしていくとか、自分にも挑戦があった、沢城さんのことを私が少しやってあげられた1年だったなと思います。あと1ヶ月に1回歌舞伎座へ行くことができて、観劇する機会を設けられて。ちっちゃなみゆき日記をつけられました」

――そこからの2026年は、どんな1年にしたいでしょう?

「2026年は、ご縁をいただきまして、10年以上ぶりに舞台復帰させていただくことになりました。それの準備をしながら、子どものことを取りこぼさないようにするって"そんなことできるのかな"って思ってる感じですね(笑)。でも恐れは置いていって、ワクワクだけを持っていきたいです」

TVアニメ『違国日記』
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(C)ヤマシタトモコ・祥伝社/アニメ「違国日記」製作委員会

文=於ありさ

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