麻倉ももがアルバム『Apiacere』に込めたこだわりとは?「タイトルは膨大な音楽用語の中から探して...」

――完成したアルバムを通して聴いた時の感想を聞かせてください。

「1曲1曲、『こういうのが欲しいな』と集めていったので、1枚のアルバムにまとまった時に『今まで歌ったことのない曲、こんなにあったんだな』って思いましたね。今までの私にないサウンドが多くて、また全然違う色のアルバムになったな、という感想を抱きました。あとは、歌うのが難しい曲が増えたので『ライブが大変そうだなー』って思いました(笑)」

――初となるライブツアーも10月に開催されることが決定しましたね。

「2021年でアーティスト活動5周年を迎えたのですが、まだ一度もツアーというものを開催したことがなくって。2ndアルバムをリリースした2020年にツアーを行う予定だったのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になってしまったんです。そのツアーは、2020年11月に単独公演という形に変わったのですが、すごく残念でしたし、ファンの皆さんもとってもがっかりしていらっしゃると感じていたので、今回は『お待たせしました!』という感じで、すごく嬉しいですね。私1人のステージというのをご覧になったことのない方もたくさんいらっしゃると思うので、今回は皆さんの元へ私から会いに行けるということで、みんなで楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています!」

――アルバムジャケットビジュアルのコンセプトと、撮影時のエピソードをお聞かせください。

「リード曲の『eclatante』がお人形の世界といった印象だったので、その世界観を表現してみました。衣装も人形のお洋服のような感じで、『リカちゃん人形にこんなお洋服あったな』と思うような素材の、とっても可愛い衣装を作って頂きました。お部屋のようなセットは、いつも一緒にお仕事をさせていただいているアートディレクターさんが担当されたんですが、『アルバムタイトルに合わせて音楽的な要素もあるといいな』という要望を出させて頂きました。バイオリンや譜面を置いたりと、細かな部分も楽しめるジャケットになったと思います。偶然なんですけど、家具の色合いとかが私の部屋とすごく似ているんです(笑)。ジャケットのコンセプトデザインはイラストで教えて頂いていたので、撮影当日、現場に行って『あ、お部屋に似ている』って思いました」

――「Apiacere」は「自由に演奏する=自分の意志で演奏する」という意味ですが、麻倉さんが自身で決めて実行しているルーティーンはありますか?

「変わっていると言われるのは、たい焼きを横から食べることです(笑)。大体はあんこたっぷりの頭派か、サクサクのしっぽ派に分かれるじゃないですか。でも、どっちにも良さがありすぎて選べなくなって、そうじゃない横からまんべんなく味わう派になりました(笑)。

あと、ライブなどの『ここぞ!』という時は、なるべくご飯を食べないようにしていますね。その方が良いパフォーマンスが出来ることにここ数年で気づいてからは、お腹が空かないギリギリのラインで調整しています。その代わり、終わった後にはお酒と食べたいものをたくさん食べて、最後には必ずカップヌードルで締めています。特にライブ後は、チリトマト味の酸辛い感じがぴったりで、絶対食べたくなるので、常備しています」

――最後に、アルバムの発売を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

「新しい曲がたくさん加わって、麻倉ももの新しい一面を見ていただけるようなアルバムになったかなと思っています。『また新しいことやっているな』と楽しんで聞いていただけたら嬉しいです!そして、やっと、初めてのツアーが開催できるということで、遊びに来て下さる方は、昔の曲から最新ナンバーまで、ぜひ予習して来ていただけると嬉しいです!『Apiacere』収録の新曲は難しい曲ばかりなんですけど、皆さんに完璧な状態でお届けできるよう頑張りますので、ぜひ遊びに来て下さい!」

取材・文=中村実香

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放送情報

麻倉もも 3rdアルバム『Apiacere』
2022年7月27日発売

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