「七色の声を持つ男」声優・山寺宏一のナレーションで古代エジプトの埋葬習慣やミイラ製作の新事実を解明!

ⒸNational Geographic

「新世紀エヴァンゲリオン」の加持リョウジ役や「ドラゴンボール超」のビルス役などで知られる声優・山寺宏一。豊かな響きが持ち味の中低音をベースに、幅広い音域と圧倒的な演技力で、多彩な役柄を我がものとしてきた、日本を代表する声優の1人人でもある。彼の芸達者ぶりを最も感じることができるのが、「それいけ!アンパンマン」でのめいけんチーズ役だろう。

1988年の放送開始から、今なお演じ続けている役柄だが、バタ子さんのペットでもあるチーズのセリフは犬ということもあり、「アン」という鳴き声だけ。しかし、山寺はその「アン」に驚くほどのバリエーションを生み出し、他のキャラクターに匹敵するほど感情豊かな存在としてチーズを視聴者に印象づけることに成功している。また、速水奨や千葉繁といった名だたる声優陣が、各話の登場キャラクターを一人で演じるという企画で話題を呼んだショートwebアニメ「彼岸島X」では、第10~12話を山寺が担当。最終話となる第12話では、3分30秒という物語の中に登場した50人のキャラクターを見事に演じ分け、大きな話題を呼んだ。

そんな七色の声を持つベテラン声優・山寺宏一がナレーションを担当した、歴史ミステリー・ドキュメント・シリーズ「発掘!忘却の財宝とミイラの謎 特別版」が、9月3日よりナショナル ジオグラフィックにて放送される。

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エジプトのサッカラ遺跡で、古代エジプトの歴史を地道に調査し続けているラマダン・フセイン博士率いる考古学チーム。彼らはついに、歴史を書き換えるほどの大発見となる、ミイラ製作に使われた地下の複合墓地を発見する。地中奥深くに眠っていたのは、予想をはるかに超える遺物の数々。被写体をさまざまなアングルから撮影し、そのデジタル画像データを統合して立体的な3DCGモデルを作成するという最新テクノロジー「フォトグラメトリ」を使い、多種多様なミイラや豪華な副葬品を調査。すると、古代エジプトの埋葬習慣やミイラ製作の常識を覆す新事実が明らかに。さらに当時重要な地位を担っていた人物たちの真実も浮かび上がっていく。

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#1の「古代の埋葬習慣とミイラ製作 (原題: The Business of Death)」の冒頭、エジプトの砂漠の地下30メートルにある複合墓地で、2500年以上前の墓室が新たに発見されたことを告げる山寺。その声は、フセイン博士の静かな興奮を引き立てるがごとく、力強くも落ち着いたもの。ミイラ製作に使用されていたとみられる建造物が初めて確認されるなど、これまでにないユニークな場所として注目をあつめる遺跡での次々と明らかになる古代エジプトの謎を、山寺は2012年よりリメイクされた「宇宙戦艦ヤマト」シリーズで演じているアベルト・デスラーを思わせる、気品に満ちた華やかな美声を響かせながら伝えてくれる。

古代エジプト人の埋葬習慣にまつわる新たな手がかりや、ミイラ職人たちがしたたかにビジネスを営んでいたことを示す証拠など、驚くべき発見を次々と映し出す全2回のシリーズ。山寺の美しい声の響きとともに、歴史ロマンを堪能して欲しい。

文=中村実香

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放送情報

発掘!忘却の財宝とミイラの謎 特別版
放送日時:2022年9月3日(土) 23:00~ほか
チャンネル:ナショナル ジオグラフィック
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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