桃井かおりのセクシーなモーニングコールは必見!鹿賀丈史柄本明をはじめ、昭和の俳優たちの演技合戦が楽しめる異色のホームコメディ「木村家の人びと」

1988年に公開された映画「木村家の人びと」は、バブル経済期の日本を舞台に、家族一丸となって異常なまでに小金を貯めることに打ち込む木村家の奇妙な日常を描いた、異色のホームコメディである。原作は谷俊彦の同名小説で、谷は1986年に小説新潮新人賞を受賞している。監督は滝田洋二郎。滝田は1980年代にピンク映画界の気鋭監督として活躍した後、一般映画に進出。1986年公開の「コミック雑誌なんかいらない!」で高い評価を受けた。やがて2008年には「おくりびと」で日本映画史上初となるアカデミー外国語映画賞でオスカーを獲得して名を馳せている。

木村家を演じる鹿賀丈史、桃井かおり、岩崎ひろみ、伊崎充則
木村家を演じる鹿賀丈史、桃井かおり、岩崎ひろみ、伊崎充則

⒞1988 フジテレビジョン

本作は滝田監督が、バブル絶頂期という特異な時代背景において、過剰にお金に執着する木村家の人びとの不思議な日常生活の様子を、皮肉とユーモアたっぷりに描き出している。木村家の主人・肇を鹿賀丈史が演じ、妻・典子(桃井かおり)、長女・照美(岩崎ひろみ)、長男・太郎(伊崎充則)が主要キャストだ。岩崎、伊崎の2人は当時子役として活躍していたが、両名共に本作が映画デビューとなっている。

物語の舞台は、東京郊外の住宅地に一軒家を構え、家族一丸となって小金をためることに精を出す木村家。家長の肇は、サラリーマンとして働きながら仕出し弁当作りや、近所の暇な老人たちを総動員しての新聞配達といった副業に余念がない。妻の典子は、色っぽい声を駆使してセクシーなモーニングコールで稼いでいる。子供たちも小金稼ぎをサポートし、伯父に肩たたきを頼まれると「請求書」を渡す始末。だが、じつは太郎だけは家族の守銭奴ぶりに疑問を感じていた。肩たたき代を請求された典子の実兄・雨宮晋一(柄本明)と妻の小百合(木内みどり)は、太郎を気遣って雨宮家に引き取ろうと申し出るのだが...。

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放送情報【スカパー!】

木村家の人びと
放送日時:6月21日(金)21:00~
放送チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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