小栗旬が演じる正義から悪への変貌ぶりが圧巻...刑事ドラマ「BORDER」で見せた「鎌倉殿の13人」にも通じる演技

「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」(テレ朝チャンネル1)
「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」(テレ朝チャンネル1)

2022年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、主役の北条義時を演じた小栗旬。源頼朝役の大泉洋と共演していた青年期の明るく爽やかな人物から、終盤に向けてどんどんダークヒーローの色合いが濃くなる義時にゾクゾクした人も多いはず。

「鎌倉殿の13人」同様、小栗のダークサイドへの変容ぶりが堪能できるドラマが、「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」だ。「SP 警視庁警備部警護課第四係」、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」と警察権力の正義と悪を描き続けている直木賞作家・金城一紀が原案・脚本を担当している本作は、放送時に、「ギャラクシー賞」、「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」(最優秀作品賞、主演男優賞、脚本賞)、「東京ドラマアウォード」など名だたるテレビドラマ賞を受賞した佳作だ。

殺人犯捜査を行う刑事を演じる小栗旬
殺人犯捜査を行う刑事を演じる小栗旬

(C)金城一紀/テレビ朝日

本作で小栗旬が演じるのは、警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係の刑事・石川安吾。仕事だけが楽しみで、密かに殺人事件を心待ちにしているような男だ。第1話「発現」では、冒頭5分で石川が捜査中の怪我によって生死の境をさまよう、という窮地に。これでは話が続かない...(笑)と思っているところで石川はどうにか蘇生するが、頭に残った弾丸のせいか、死者と対話することができるようになる。この時点でのBORDER(境界)は、「死と生の境界線」だ。

殺人現場で無念の死を遂げた被害者たちの声に耳を傾け、捜査では知りえないヒントを手に入れ犯人を逮捕して死者の無念を晴らしていく石川。死者の声だけでは事件を解決に導くことができなくなると、情報屋の赤井(古田新太)など裏稼業の人間たちと繋がっていく。法や捜査権の限界、自身の失敗などにぶち当たるたびに、石川は次々とさまざまなBORDER(境界)に遭遇し、そこを超える選択をして疲弊していく。

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放送情報

BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係
放送日時:2023年1月4日(水)13:20~
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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