撮影当時18歳!国民的美少女と呼ばれた宮沢りえの「豪姫」から滲み出る色香と強い覚悟

「豪姫」
「豪姫」

(C)1992「豪姫」製作委員会

男勝りの奔放な性格の豪姫は、秀吉の命により自刃した千利休の後釜として茶頭となった古田織部を"オジイ"と呼び慕っていた。そんな折、京都の二条河原に利休の生首が晒されるという事態が起こる。一代の茶人だった人物を愚弄するような卑劣な行いに怒った豪姫は、ウスと共に利休の首を奪還。だが、それをきっかけにウスは一人で都を離れ、山中で"ジュンサイ"と名乗る老人と共に暮らすことに。やがて秀吉が死去し、時代が大きく変貌を遂げる中で3人の人生は再び交錯する。

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(C)1992「豪姫」製作委員会

勅使河原監督といえば、ジャンルを超えた芸術活動に邁進し、映画だけでなく陶芸や生け花、書にも秀でた才能を発揮した傑物。映画ではその前衛的な芸術センスに裏打ちされた独特な映像手法で人間の内面を描き続け、遺作となった「豪姫」でもまた、日本文化のルネッサンス期というべき安土桃山時代の美の世界を存分に表現している。

「豪姫」
「豪姫」

(C)1992「豪姫」製作委員会

そんな勅使河原監督が関心を深めた反骨の茶人、織部を体現した名優・仲代達矢を筆頭に、極寒の雪山でウス(永澤俊矢)を助け出す世捨て人の老人"ジュンサイ"こと喜多淳斎を達観した表情で演じた三國連太郎、さらに淳斎がかつて仕えていた大名・高山右近役には松本幸四郎(現・白鸚)と、名だたる俳優たちが名を連ね、重厚な世界観を作り上げている。

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放送情報

豪姫
放送日時:2023年3月3日(金)18:30~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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