小芝風花がクールな科学者を演じ、怪奇現象に立ち向かう!これまでのシリーズとは一線を画した映画「貞子DX」

(C)2022『貞子DX』製作委員会

全国各地で発生している"呪いのビデオ"の事件を受けて文華は⼈気霊媒師Kenshin(池内博之)と共にTVに出演。「かつて都市伝説として語り継がれた事件とよく似ている」と"貞子"のことを引き合いに出すKenshinに対して文華は"プラセボ効果"を例にあげ、「突発的な心因発作の可能性もある」と呪いについて真っ向から否定する。しかし、興味を持った妹の双葉が押し入れに眠っていたビデオデッキを取り出し、"呪いのビデオ"を観てしまったことから、他人事ではいられなくなる。Kenshinの事務所を訪ねた文華は、そこで偶然、出会った自称"王子様"占い師、前田王司(川村)と成り行きで事件を共に解明していくことに。いちいちナルシストでビビりの王司とクールな文華は対照的なタイプ。妹の危機を案じつつ、喫茶店で食事をとり、呆れられても「1日のリズムは大切ですから」と返し、散らかりまくった王司の部屋を見て「これでよく王子様を名乗れますね」と冷めたひとこと。24時間のタイムリミットが迫る中、動じず、頭をフル回転させる小芝の演技にヒロインがどんどん頼もしく見えてくる。

■大事な家族を助けるため、人々を救うため"貞子の呪い"に挑む

完全無欠に見える文華だが、後半では彼女の家族への愛情や人間くさい面が明らかになり、その表情もどんどん変化。父親を亡くし、怪奇現象より突然、大事な人が目の前からいなくなることに恐怖を感じている文華は、"呪いのビデオ"は新種のウイルスであり、感染により幻覚が引き起こされるという仮説を立て、王司と身バレを嫌う謎の協力者、感電ロイド(黒羽麻璃央)と共にビデオテープの出所とその対処法に迫っていく。"貞子"とは切っても切り離せない"井戸"が出現する場面では、さすがの文華も顔色を失い、家族を守るために恐怖と必死で戦う。その末に彼女が出した結論とは?

これまでのシリーズにないヒロイン像を演じきった小芝の演技に注目したい。

文=山本弘子

この記事の全ての画像を見る

放送情報

貞子DX
放送日時:2023年6月23日(金)21:00~
放送チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物