吉岡里帆の、言葉はなくとも十二分に心情を伝える演技にのめり込む!仲野太賀と共演した映画「泣く子はいねぇが」

整った面立ちに透明感のある美肌、心の動きを如実に伝える瞳。吸い込まれるような美貌はもちろん、演技力の高さと強烈な存在感で映画やドラマ、CMにも引っ張りだこの女優・吉岡里帆。

幼い頃から映画や舞台に興味があったという吉岡は、俳優養成所に通ったり、エキストラや舞台などに参加しながら経験を積んだという。努力と経験によって培われた演技力への評価は高く、近年では映画「ハケンアニメ!」で主人公の新人アニメ監督を演じ、第46回日本アカデミー賞の優秀主演女優賞など多数の映画賞を受賞している。

繊細な心情表現が求められるヒューマンドラマでは、特に吉岡の演技力が光る。ここでは吉岡が圧巻の演技で視聴者を引き込んだ、2020年公開の映画「泣く子はいねぇが」を紹介していく。

「泣く子はいねぇが」に出演する吉岡里帆と仲野太賀
「泣く子はいねぇが」に出演する吉岡里帆と仲野太賀

(C)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

舞台は秋田県・男鹿半島。地元の伝統行事「ナマハゲ」をストーリーに取り込みつつ、大人になりきれない主人公・後藤たすく(仲野太賀)の成長を描き出す。吉岡が演じるのはたすくの妻・ことねで、2人の間には最初から険悪なムードが漂う。

たすくが娘の出生届を市役所に出して家に戻ると、ことねがそのコピーを見て間違いを発見。間違いを大して気しないたすくに、ことねは「何ヘラヘラしてんの?」と怖い顔を向ける。さらにたすくは、行かないはずだったナマハゲの行事に参加することを打ち明ける。ことねの表情にはもう諦めすら漂っていて、行事の日はお酒を飲まないことを約束させて参加を認める。

この一連のシーンだけでも、何に対しても真剣さが感じられず、娘が生まれても父親になる覚悟が決まらないたすくへの鬱憤を、ことねが溜め込んでいることがわかる。やつれた顔で言い放った「いつか限界になる、絶対」というセリフからも、ことねの心情が痛いほどに伝わってくる。

そして、「限界」はすぐさまやってきた。行事に参加したたすくが約束を破って酒を飲んだばかりか、ナマハゲのお面だけをつけ全裸で町を駆け回ったのだ。悪いことに、ちょうどナマハゲを取材に来ていたTV局によって、その様子は全国に放送されてしまった。

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放送情報

泣く子はいねぇが
放送日時:2023年8月1日(火)11:00~
チャンネル:WOWOWシネマ

放送日時:2023年8月14日(月)11:45~
チャンネル:WOWOWプライム

※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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