井上小百合が、8月26日(土)より上演されるミュージカル『浜村渚の計算ノート』に出演する。同作品は青柳碧人の同名推理小説を舞台化したもので、もう一つの日本を舞台に天才数学少女が巨大テロ組織に挑む姿を描く新感覚謎解きミステリー。
急増する少年犯罪の原因は「情緒も何もない冷たい科目」にあるという専門家の意見に従い、政府は「数学をはじめとした理系の科目を学校教育から外す」ことを宣言する。制度がスタートして1年、ドクター・ピタゴラス(ダイアモンド☆ユカイ)と名乗る数学者が結成したテロリスト集団「黒い三角定規」から「制度を廃止しなければ、とある数学の法則に従い、殺人を始める」という犯行予告が届く。警視庁は、次々と引き起こされる事件を止めることができるのは数学を理解する者で、テロリストの洗脳を受ける心配のない中学2年生の浜村渚(桑原愛佳)に協力を要請する
今回、テロ集団の一員、キューティー・オイラーを演じる井上に、台本を読んだ感想や桑原の印象、自身の"好きを肯定するエピソード"などを語ってもらった。
――最初に台本を読んだ時の感想は?
「私は数学にすごい苦手意識があって、『難しいのかな』と思いながら読んでいたのですが、数学に歌とダンスが融合することですごく分かりやすく描かれているなと感じました。だから、ミュージカルが苦手な人も数学が苦手な人も楽しめちゃうものになっているなと。原作もすごく面白かったのですが、原作とはまた違ったみんなが参加できるようなエンターテインメント作品になっています」
――演じられるキューティー・オイラーの印象は?
「テロ組織の一員で悪役ではあるんですけど、それだけじゃないものを持っていて。才女で有名な大学に留学が決まっている中で、政府に怨みを持って悪の組織に加担してしまうという子。渚ちゃんと対比すると、出会い方が違えばすごく仲良くなれそうだったのに、周りの環境が彼女をテロ行為に走らせてしまったという背景があるので、そういった彼女の境遇や思いみたいなものを共感してもらえるようなキャラクターになればいいなと思いました」
――どのように演じたいと思っていますか?
「原作ファンの中にキューティー・オイラーちゃんが好きっていう方が多いみたいで、人気のキャラクターなので、ファンの方々のイメージは壊さないようにキュートに演じられたらいいなと思っています。ドロンジョ様のような"憎めない悪"のようなイメージで演じられればと思っています。稽古が始まったら、また変わるかもしれませんけど(笑)」
放送情報
ミュージカル『浜村渚の計算ノート』
原作:青柳碧人「浜村渚の計算ノート」(講談社文庫刊)
脚色・演出:植木護 作曲・音楽監督:松田純一
出演:桑原愛佳 / 立石俊樹、藤岡真威人、飯窪春菜、隅田美保、入来茉里、藤岡舞衣、西條妃華 /
井上小百合、レ・ロマネスクTOBI、朝隈濯朗、ダイアモンド☆ユカイ 他
<福岡公演>2023年8月26日(土)~27日(日)キャナルシティ劇場
<大阪公演>9月1日(金)~9月3日(日)森ノ宮ピロティホール
<名古屋公演>9月9日(土)~10日(日)ウインクあいち大ホール
<東京公演>9月14日(木)~18日(月・祝)サンシャイン劇場
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