比嘉愛未、映画「親のお金は誰のもの 法定相続人」で得た"新しい表現"について語る

――新しい表現というのは?

「遥海は心に傷を負っていて、家族との確執からくる苦しみやつらさを抱えている人物なのですが、私も高校時代に親の反対を押し切って今の仕事に就いたので、確執まではいかないですけど、遥海とは近しい感情を抱いた経験があるんです。今回は、そのかつてのつらかった感情を呼び起こして向き合わないといけない役でしたし、ずっとモヤモヤしながらストーリーが進んでいくので演じていて苦しかったのですが、かつて自分が経験した感情だったからこそ、ご覧いただく方に共鳴してもらえて、少しでも何かを行動に移せるきっかけとなって背中を押せるような表現ができたんじゃないかなと思います」

――撮影での印象深いエピソードは?

「遥海が仙太郎に真珠を渡されるシーンで、やっと親子が向き合う大事な場面なので、演じていて自分なのか遥海なのか分からなくなるくらい感情が昂ってしまって、真珠を受け取った手が震えてしまったんです。するとカットが掛かった瞬間、三浦さんが何も言わずそっと震える手を握ってくれたのがとても印象に残っています。静かなシーンなのですが、(役者として)魂をぶつけ合うようなシーンだったので、何も言わずに寄り添ってくださった三浦さんのお気持ちにとても救われました」

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親のお金は誰のもの 法定相続人
2023年10月6日(金)公開

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