武田航平と木村達成が演じた10歳差のオフィスラブ！何気ない日常の中で惹かれ合う「オールドファッションカップケーキ」

「仮面ライダーキバ」(2008年)と「仮面ライダービルド」(2018年)で平成ライダーを2度演じた武田航平。2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」や「HiGH&LOW THE MOVIE」シリーズと数々の作品に出演。今年4月に公開された主演映画「この小さな手」では、ダメな父親役を好演したことも話題を呼んだ。

一方、音楽劇「銀河鉄道の夜2020」(2020年)で舞台初主演を果たし、舞台俳優として着実にキャリアを重ねているのが木村達成だ。ミュージカル「ジャック・ザ・リッパー」(2021年)など主演作が続き、2024年の大河ドラマ「光る君へ」では三条天皇役での出演も決定している。

そんな注目の2人が共演したのが、「オールドファッションカップケーキ」(2022年)だ。本作はシリーズ累計50万部を突破した佐岸左岸の人気BLコミックを初映像化したドラマ。40歳を目前に控える野末(武田)は、会社では理解ある上司として慕われ、女性社員からの人気も高いが、何に対しても興味が持てず刺激のない退屈な毎日を淡々と過ごしている。もうすぐ30歳を迎える部下・外川(木村)は、不愛想ながらある思いを秘めて野末を見つめていた。

外川は"アンチエイジング"と称して野末をいろんな所に連れ出し、2人はプライベートの時間を一緒に過ごすように。新しい体験を重ねるうち、解き放たれていく野末。やがて彼に今まで抱いたことのない感情が芽生え始める。

アラフォー癒し系イケメン上司とアラサーツンデレ部下による"サラリーマン純愛オフィスラブストーリー"で、武田は出世欲も恋愛願望もないが女性社員たちの母性本能をくすぐる癒し系イケメン・野末を演じている。ルーティンの毎日を送るアラフォーで、仕事もできるし物腰も柔らかく、部下のこともよく見てくれる理想の上司。昇進も合コンも断る無欲な男だが、変化を恐れる自分にモヤモヤしている。

外川の言動に戸惑いながらも、素直な反応を見せるところも愛らしい。ちょっとした掛け合いも息ぴったりで、リアルな空気感を作り出している。イケメンで完璧な愛され上司というフィクションだからこそ成立しそうなキャラクターも、武田が自然体で演じた。

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