3月1日に「映画ドラえもん」シリーズの第43作目となる「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(ちきゅうシンフォニー)」が公開される。同作は藤子・F・不二雄生誕90周年記念作品で、「映画ドラえもん」シリーズで初めて音楽をテーマにした作品だ。
今回はマエストロヴェントー役の吉川晃司やワークナー役の石丸幹二など多くのゲスト声優が出演しているが、その中で"海外で音楽活動をしている歌姫"として物語の鍵となっている人物・ミーナを演じているのがNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」や「累 -かさね-」などの作品でも知られる俳優の芳根京子。幼い頃から身近な存在だった「ドラえもん」に出演した今、芳根はどのように感じているのか。ミーナの印象や俳優業と声優業の向き合い方の違い、吹奏楽部時代の思い出について語ってもらった。
――「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」は音楽をテーマにした初のドラえもんの映画ということで意外だなと感じましたが、芳根さんはいかがでしたか?
「私も初めて知って驚きました。音楽が好きな方はもちろんですけど、音楽にあまり触れたことがない方も『音楽って楽しいな』と思ってもらえる作品になったんじゃないかなと思います。音楽って1人で演奏するよりも、みんなで合奏するほうが楽しいことを学生時代に身をもって感じていたので、それをドラえもんの映画を通して伝えられてすごく嬉しいです」
――台本を読んでみて率直にどのような感想をもたれましたか?
「お芝居の台本とはまったく違ってト書き(場面の説明やキャラクターの状態を表したもの)がなく完成した絵の想像ができないので、どういう状況なんだろうと想像を膨らませながら挑んだのですが、やっぱり台本の読み方が違うので、読んで理解するのが大変でした。いただいた映像と照らし合わせながら、最終的にはこんな感じになるのかなとイメージしながら作り上げていきましたね。収録した時にはまだ完成された映像ではなかったので、徐々に完成に向かっていく映像を見られるのもすごく貴重な経験でした」
――芳根さんは小さい頃からドラえもんが大好きだったそうですね。実際に完成した映画を見てどう感じましたか?
「大人になってから改めて見ると、ドラえもんの映画ってすごく感動するんだなと思いました。私も学生時代には吹奏楽部で音楽と触れ合ってきたので、この作品に参加させていただいてすごく嬉しかったです。最後にVaundyさんの主題歌『タイムパラドックス』が流れるんですけど、初めて見た時に感動してしまって。音楽っていいなと改めて感じました」
――芳根さん演じるミーナは国内外で人気の歌姫という設定ですが、ご自身のシーンはどのようにご覧になりましたか?
「久しぶりのアニメ作品だったのでドキドキしながら見たんですけど、合格点にしようと思いました(笑)」
映画情報
「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」
2024年3月1日(金)全国ロードショー
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