――今井監督からは役作りに関して何かお話はありましたか?
「今井監督からは『とにかく楽しんでやってください』と言っていただきました。ミーナは世界のみんなから愛されている歌姫で、ステージ上で喋ってるところもあれば、会話をしているシーンもあるので、誰に向かって話しているのかという距離感を考えながら演じました」
――劇中ではミッカ役の平野さんとの会話シーンもありましたが、実際にアフレコの現場では対面して演じられたんですか?
「あのシーンは1人でマイクに向かって演じていたんです。後ろに監督さんやスタッフさんがいらっしゃったので、撮るたびに後ろを振り向いて『大丈夫ですか?』という確認をしながらやっていました。ドラマや映画の撮影では目の前に相手が絶対にいて、私たちも衣装を着たり、メイクをしたりしていろんな要素に助けられてワンシーンを作っているので、私はそこをずっと頼りにしてきた部分があって。でも、アニメのアフレコ現場では目の前にスタジオマイクと映像しかないので、そういった環境ではより一層想像力を膨らませる必要がありましたね」
――実写の撮影とアニメでは求められるものが明確に違うんですね
「そうですね。今回は1人ずつ撮っていったんですけど、前にアフレコした時はキャストの方と一緒に入れ替わり立ち替わりで録音していったんです。その時に声優さんってすごいなって。私はそれがどうしてもできなくて、声優さんとは別枠でマイクを用意していただいたことがあったんです。声優さんの大変さも痛感しているので、こうして声のお仕事いただけるのはとても光栄だなと思います」
――ミーナを演じるにあたり「歌を披露するシーンが緊張する」というコメントをされていましたね。実際に歌を歌ってみていかがでしたか?
「緊張はしたんですけど、当日は監督が優しく指導してくださって、事前に練習の時間も取っていただいていたので、そこまでガチガチになることなく臨めました」
――劇中でひみつ道具として「音楽家ライセンス」が登場しますが、公開インタビューで芳根さんは「フルートで参加したい」と話されていましたね。もし「音楽家ライセンス」を使って新しいチャレンジをするとしたら、どんなものをやってみたいですか?
「自分がやりたい楽器と自分に向いている楽器は違うんだなと感じたので、私は実際に出たものを練習するかな...。私は何でも楽しんで演奏できる自信があるので、ドラえもんたちみたいに赤い糸で選んでもらいたいなと思いました(笑)」
――「音楽家ライセンス」は励ましてくれたり、アドバイスくれたり、色々とサポートしてくれますが、芳根さんが学生時代にフルートを演奏されていた時にはどういうモチベーションで続けていたんですか?
「私は褒められて伸びるタイプでした。普段の練習が私は大好きでしたし、フルートチームのみんなで練習するのが楽しかったので続けられたんじゃないかなと思います。でも音楽家ライセンスが実際にあったらいいですよね」
映画情報
「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」
2024年3月1日(金)全国ロードショー
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