――今は本番に向けて稽古の最中かと思うのですが、実際に演じてみてお互いの役柄はいかがでしたか?
小関「いろはさんはすごく声が透き通っていてまっすぐな子というのが初めての印象です。ジュリエットってすごくピュアで、初めての恋愛と言っても過言ではないような人なんですけど、いろはさんの歌声がすごくピッタリで、ジュリエットが目の前にいるような感覚になりました」
奥田「ロミオは純粋で天然な一面もあるんですけど、実は自分の意志の強さを持っているところが小関さんと似ているなと感じました。声はもちろん、人柄がとにかく優しくて、いるだけで安心するような存在です」
――本番に向けてどういうふうに演じていきたいと考えていますか?
奥田「今の私だから演じられるジュリエットを演じていきたいという思いがあります。1幕ではロミオに対して純粋でまっすぐな気持ちをぶつけるんですけど、2幕に行くにつれて愛を知ったり、悲しみを知ったり、いろんな困難を知っていく中で、強さとか勇敢さみたいな情熱的な部分が出てくるんです。その1幕と2幕で差をつけられるように演じていきたいです」
小関「ロミオって今まで僕が演じた役と比べて圧倒的に演じる人によって変わってくる役なんですよ。もちろんこの役柄の大筋は台本に描かれているんですけど、大筋が大通りすぎて、キャラクターの方向性が幾通りもあるんです。例えば極端な話言うと、すごくチャラいロミオをできるかもしれないし、天然に寄り切ったロミオできるかもしれないし、誠実を強めたロミオもできるかもしれない。でも、僕は台本を読んだ時に割と勘のいいロミオが見えたんです。それは曲の並びだったり、彼がふと発する言葉から感じられるものだったりするところからひしひしと感じられて。なので、僕なりに解釈したロミオを演じていたいなと思っています」
――小関さんはこれまでの舞台やミュージカルに出演されていますが、奥田さんは今回が初のミュージカルとなります。ミュージカルと言えば歌声も見どころのひとつかと思うのですが、小関さんからみて奥田さんの歌声はいかがでしたか?
小関「すばらしかったです!ファンの方々は乃木坂46の曲とかで聞いたことがあると思うんですけど、ミュージカルの曲ってポップスとは歌い方がかなり違うんです。ミュージカルならではのセリフ調があったりとかして。そんなむず痒くなりがちな曲を素晴らしく歌っていたので、めちゃくちゃ楽しみにしていてもらっていいと思います」
奥田「嬉しいです!ファンの方にいつも聞いてもらってる歌とはまた違う感じなので、新たな一面をお届けするのが楽しみです」
――奥田さんは乃木坂46の「超・乃木坂スター誕生!」ではたびたびソロ歌唱を披露していますよね。ミュージカルならではの難しさは感じますか?
奥田「小関さんもおっしゃっていましたが、そもそもJ-POPの歌い方とミュージカルの歌い方が全然違うんですよ。なので、私はまず歌い方の癖をなくすことから始めました。J-POPを歌ってる時はどうしてもしゃくることが多かったんですけど、ミュージカルはそのしゃくりを全部取り除いて、なるべくまっすぐ歌うように心がけていて。最初は無意識にしゃくりをしてしまうので、ミュージカル仕様の歌い方にチューニングする作業が大変でした」
小関「確かにロミオとは違って、ジュリエットが歌う歌は割とゆったりなリズム感が多いので、大変かもしれないね」
舞台情報
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
<東京公演>
講演日時:2024年5月16日(木)~6月10日(月)
会場:新国立劇場 中劇場
<愛知公演>
講演日時:2024年6月22日(土)・6月23日(日)
会場:刈谷市総合文化センター
<大阪公演>
講演日時:2024年7月3日(水)~7月15日(月・祝)
会場:梅田芸術劇場メインホール
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