――小関さんはミュージカルとその他の舞台や映画との違いはどんなところに感じていますか?
小関「僕は今までは共通点の方が多いと思っていたんですけど、この1年半年くらいで『あ、結構違うものかも』と思うようになりました。お芝居というワードは一緒なのに、向かう方向が違うというか。映像だったらレンズを挟んだ向こう側の方に届けるためにお芝居をするわけですが、ミュージカルではステージ上だけで完結してしまって、会場のお客さんに届かないことの方が多いんです。会場にいるお客さんに届けるためにはより声を大きくしたりすることが必要になってくるのですが、かと言って大げさに演じてしまうと感情が死んでしまう。それが舞台やミュージカルの難しさかなと感じますね」
奥田「私も今それに悩んでいます...」
小関「僕もその殻を破るのが大変だった方なんです。でもそこに楽しさもあったり、舞台で培ったものが映像に生きることもかなり多いので。時間はかかるかもしれないけど、ミュージカルならではのやりがいに気づいたら、楽しめると思うよ」
――お二人は今回で初共演ですが、お互いの印象を教えてください
小関「初対面の時はマルバツって言ってる印象がすごく強くて(笑)。しばらくその印象が強かったんですけど、めちゃくちゃしっかりしているなって。年齢変わっても男性より女性の方が精神年齢上の部分あるじゃないですか。それを結構感じましたね。ジュリエットらしいまっすぐさもあるんだけど、同時に冷静な部分もある。すごく素敵な方だなと思いましたね」
奥田「嬉しいです。私はなんだかほわほわしてるイメージだったけど、実際お会いしてもほわほわしていました(笑)。いい意味で年の差を感じないなって」
小関「良かったです(笑)。ロミオの方が年上の設定ではあるんですけど、同じ思いでいたいじゃないですか。だからそういう意味だと、いろはさんの言葉がすごく励みになりました。最後の大阪公演まで頑張ります!」
取材・文=川崎龍也
舞台情報
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」
<東京公演>
講演日時:2024年5月16日(木)~6月10日(月)
会場:新国立劇場 中劇場
<愛知公演>
講演日時:2024年6月22日(土)・6月23日(日)
会場:刈谷市総合文化センター
<大阪公演>
講演日時:2024年7月3日(水)~7月15日(月・祝)
会場:梅田芸術劇場メインホール
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