吉岡秀隆の柔和な笑顔と強い信念を感じさせる演技に引き込まれる「連続ドラマW トクソウ」

(C)2014 WOWOW INC.

そして、汚職に関わったとされるゼネコン会社の社員の取り調べが始まった。鬼塚の強引さはさらに増し、担当検事たちは罵声を浴びせたり、弱みを握り脅したりと横暴なやり方で精神的に追い詰め、鬼塚のシナリオに沿った調書を作り上げていく。一方、織田だけは「捜査される人にも家族がいる」と語り、丁寧に取り調べを進める。その結果、織田が担当した一ノ瀬(二階堂智)は「信じてくれている家族のためにも、なかったことをあったとは言えない」と容疑を全否定。これに激怒した鬼塚は織田を担当から外してしまう。それでもあきらめきれない織田が単独で捜査をしていくと、鬼塚のシナリオに矛盾点があることに気づく。

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重厚な映像から漂うダークな雰囲気、照明から小道具まで細部にも感じられるリアリティーさ。そこに、吉岡や三浦をはじめ、佐野史郎、長谷川朝晴、吉沢悠、でんでん、松重豊など芸達者な役者たちが加わり、それぞれの正義をかけ、命も狙われる衝撃の展開へと突き進んでいく。1話約50分はあっという間で、次が気になって仕方がない。その中心となる吉岡演じる織田は、怒涛の展開の中でも静かにコツコツと、ただ確実に真実に近づいていく。"弱者に寄り添い、権力に屈しない"その実直な姿はついつい応援したくなる。柔らかい笑顔の奥にある強い信念を感じさせる芝居は、まさに吉岡秀隆の真骨頂ここにあり!と言わんばかりだ。

文=石塚ともか

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放送情報【スカパー!】

連続ドラマW トクソウ #1~5(全5話)
放送日時:6月9日(日)14:30~ほか
放送チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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