木村拓哉が織田信長の鮮烈な生き様を体現!綾瀬はるかとのタッグで10代から最期までを演じ切った「レジェンド&バタフライ」

一方の綾瀬が演じた濃姫は、15歳にして3度目の結婚という複雑な背景を抱える女性。美しく淑やかな女性に見えるが、初夜に信長とつかみ合いの喧嘩をするようなじゃじゃ馬だ。武芸も嗜む濃姫は密かに信長の命を狙っており、アクション経験も豊富な綾瀬だけに刀を握る姿も説得力抜群だ。

そんな水と油のような2人の関係に絆が芽生えるきっかけとなったエピソードが、有名な"桶狭間の戦い"。これまで数多くの作品で桶狭間の戦いは描かれてきたが、この劇的な勝利の背景には濃姫の存在があったという、古沢脚本のオリジナルの解釈が加わった。絶望感に打ちひしがれる信長を鼓舞し、共に苦境を打破せんとする濃姫の気合いに満ちた物言いは実に痛快で、木村と綾瀬の抜群の相性が発揮された名シーンとなっている。

そして怒涛の展開でなだれ込む、信長の最期と圧巻のクライマックス。濃姫と確かな絆を築きながらも、激しい戦乱の世を生き抜く中で、非情な"魔王"へと変貌してゆく信長の闇の一面を、木村はしっかりと演じ切った。その狂気に満ちたオーラは圧倒的で、壮絶な最期を遂げる信長が憑依したかのような凄みに満ち溢れていた。

重要文化財や国宝とされる寺もロケ地となり、1560年代の京都の街並みが再現された活気溢れる風景にも心躍る本作。何より濃姫との絆というフィルターを通して浮かび上がる、人間臭くも愛おしい織田信長像が鮮烈だ。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る

放送情報【スカパー!】

レジェンド&バタフライ
放送日時:2024年6月15日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物