――最初に役が決まった時の印象や、演じる上で意識されたことを教えてください。
早瀬「朝の印象は素直で明るくて、意外としっかり者。でも常に心の片隅に孤独を抱えている子だなと思いました。槙生ちゃんを始め、いろんな人との出会いや経験を通して徐々に明るく成長していくのは映像を見て分かるように意識したのですが、どれだけ明るく成長していっても、両親が亡くなったという過去は事実としてあるので、両親が亡くなった孤独感は常に忘れないように演じました」
――新垣さんとの共演シーンがたくさんありましたが、新垣さんとは綿密にコミュニケーションを取られたのでしょうか?
早瀬「お芝居の相談はいっぱいさせていただきました。結衣さんにここがちょっとしっくり来てないんですという相談をすると、自分のことのように親身になって、時間をかけて一緒に考えてくださるので、すごく助かりましたし、ありがたかったです」
――学びも多い現場だったんですね。
早瀬「そうですね。もちろんお芝居への向き合い方もそうですし、現場での過ごし方や俳優としてのあり方など、いろいろ大切なことを教えていただきました」
――小宮山さんはいかがですか?
小宮山「えみりは一人ひとりに真摯に向き合う子だなと思いました。特に朝は親友でもあり、自分の持ってる悩みを伝えたいと思う大切な存在だったので、その朝との関係性をしっかり自分の中で持ちたいなと思いながら演じていましたね」
――伊礼さん演じる森本千世は朝の同級生で秀才という役どころです。
伊礼「自分が秀才じゃないので、まずそこからちょっとプレッシャーはあって(笑)。でも、秀才だけど、ちゃんと弱い部分もあるし、勝てないことへの苦しさをすごく持ってる子なんです。そういった部分が切ないし愛しいなと思ったので、強い部分と弱い部分のどちらも見えたらいいなと、バランスを考えながら演じました」
――今回が初共演になると思うんですけど、それぞれの第一印象をお聞きしたいです。まずは早瀬さんについてはいかがでしょう?
小宮山「やっぱり犬ですね」
伊礼「うん、犬だね(笑)」
――どんなところで犬だなって思いますか?
小宮山「すごいぴょんぴょんしていて人懐っこいんですよ。でも演技の時は真面目に向き合うし、メリハリがしっかりしてるところが犬っぽいなって。人に愛されている感じとか」
早瀬「ありがとうございます(笑)」
――この中では早瀬さんが一番年下ですけど、やっぱりお二人からしたら妹みたいな感じ?
伊礼「なんか妹じゃないんですよ。年齢不詳(笑)。年下の可愛さっていうよりは、小動物みたいな可愛さが近いかもしれないです。でもあまり年を気にした記憶がなかったので、今初めて年下なんだって思いました」
小宮山「最初対面の時は年下なんだと思ったけど、その後は年を忘れて接していました。私よりは2つ下なんですけど、すごくしっかりしているなと思います」
――小宮山さんについてはいかがですか?
早瀬「スタイルが良くてモデルって感じで出会った時からキラキラ輝いてました(笑)」
伊礼「そうだね。やっぱりお顔がすごくはっきりしてるから、ガードが固いのかなと思ったら、まったくそうではなくて、むしろウェルカムって感じでした。色で言うとオレンジ色。すごく話しかけやすいし、話しかけてもくれるし、一緒にいると安心します」
――続いては伊礼さん。
小宮山「同い年だけど、すごく包容力を感じます。役的にもみんなとは群れない役だからこそ、客観的に私たちを見守ってくれている安心感がありました」
早瀬「私は初めて会った時に、『あ、千世ちゃんがいる!』って思いました。すごく凛としていて、自分を持っている。最初から女優さんだって分かるほどオーラがすごかったです」
映画情報
映画『違国日記』
全国公開中
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