木梨憲武の24年ぶりの連ドラ主演作！奈緒が演じる娘と余命3ヶ月の父の関係性が共感を集めた「春になったら」

実力派として知られる奈緒は、2018年の連続テレビ小説「半分、青い。」でヒロインの親友役に抜擢され、「あなたの番です」シリーズでの怪演も話題を呼んだ。繊細な演技を見せた映画「マイ・ブロークン・マリコ」(2022年)など、どんな難役も自然体で魅せる。

本作でも、口うるさく可愛げのないことも言うが、誰よりも父を大切に思う娘を等身大で演じ、木梨の父性愛や死を前にした複雑な心情を自然と引き立たせる。2人で囲む食卓や息の合ったケンカのようなやりとりは、まるで本当の親子のように支え合いながら過ごしてきた日常と歴史を感じさせた。

主演の2人の他にも、瞳の恋人で10歳年上の売れないお笑い芸人・川上一馬を演じた濱田岳をはじめ、演技派キャストが多数出演。瞳が勤める助産院の院長・杉村節子役の小林聡美、雅彦の心と体のケアをする緩和ケア医・阿波野弘役の光石研、雅彦の姉で瞳の伯母である神尾まき役の筒井真理子らベテラン勢も温かく自然な演技で父娘に寄り添う。さらに、Snow Manの深澤辰哉、出演作が相次ぐ注目の若手女優・見上愛も瞳の大学時代の友人役に起用され、物語に彩りを加える。

春になったらやってくる家族の"はじまりと終わり"を描く、笑顔と涙が凝縮された物語。本当の親子のようなコンビネーションを見せた奈緒と木梨の2人が率いる温かなチームの空気感が、愛と笑いと優しさに満ちたホームドラマを作り出した。

文＝中川菜都美

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