その言葉を聞いて、志朗にも変化の兆しが見えている。モラハラ夫の気質はあるものの美月への愛情は本物で、他の女性に揺らいだりもしない。ただ愛し方がわからないだけなのだ。我が子への戸惑いもあって家族と向き合うことを避けてきたが、第5話では美月の言葉を思い出し、書店で発達障害の本を手に取る場面も。真心が伝わった結果、相手の行動が変わる。そうやって互いに影響を与え合っていけるのが、夫婦という関係のいいところだ。
2組のカップルが体現するリアルな夫婦像が、痛々しくも愛おしい。また立ち止まってしまった一子&二也と、止まっていた時間を進め始めた美月&志朗。彼らが最終話で選ぶ未来を見届けたい。
文=酒寄美智子
<配信情報>【Prime Video】
1122 いいふうふ Prime Videoにて独占配信中
※6月28日(金)より第6話・第7話が配信
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