宮沢りえが複雑な演技で、人生の歯車が狂い追い詰められていく主人公を体現!池松壮亮大島優子共演「紙の月」

宮沢りえが主演を務め、第38回アカデミー賞で最優秀主演女優賞を獲得したクライムサスペンス「紙の月」。

原田知世主演でドラマ化もされたことがある同作の原作は直木賞作家・角田光代の同名小説。映画版のメガホンを取ったのは「桐島、部活やめるってよ」などで知られる吉田大八だ。

宮沢りえが主演を務めた「紙の月」
宮沢りえが主演を務めた「紙の月」

(C)2014「紙の月」製作委員会

宮沢が演じているのは温厚な夫(田辺誠一)と暮らし、わかば銀行で契約社員として働いている主人公・梅澤梨花。一見、何不自由ない生活をしている主人公が、営業で裕福な老人・平林(石橋蓮司)の家を訪ねたことをきっかけに人生の歯車が狂いだし、顧客のお金に手をつけてしまうというストーリーだ。

撮影当時、40代になったばかりの宮沢は、活動の軸が舞台だった時期。本作が7年ぶりの主演映画となった。恋愛も絡んだ銀行員の横領はリアルゆえ、だからこそ難しい題材だが、作品の中にグッと入り込んで見られるのは監督の手腕とキャスト陣の演技力のおかげだろう。

夫にも銀行にも従順だった主人公のタガが外れていく様子を見事に演じきった宮沢はもちろん、梨花を挑発する銀行員の窓口係を演じた大島優子も、梨花を監視しているようなベテランの先輩を演じた小林聡美も、視聴者をハラハラさせる演技で惹きつけていく。そして梨花が足を踏み外すきっかけとなった大学生を演じたのは、ドラマ「季節のない街」や「海のはじまり」など引く手あまたの池松壮亮。宮沢と絡む俳優陣の演技も見応えたっぷりである。

■銀行のロッカーで繰り広げられる宮沢と大島のやりとりにドキドキ

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放送情報【スカパー!】

紙の月
放送日時:2024年8月23日(金)18:45~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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