船越英一郎が10股がバレても飄々としている男性に！？最終回での若村麻由美の迫力ある啖呵にも注目のブラック不倫コメディー「黒い十人の女」

■ラスボスを演じた風の妻、若村麻由美の迫力ある演技も話題に

女の戦いが繰り広げられ、いちばん空気を読むタイプの久美がブチ切れて飛び蹴りをくらわしたり、「てめえ」、「ばばあ」と互いを罵倒したりとヒートアップしていく物語の中、愛人たちがいることを知っている和装の正妻・睦(若村)は、「存じてます」と微笑みを浮かべるミステリアスなタイプ。女性たちはやがて風を殺害しようと企み、そのやりとりはグループLINEで報告、共有されることになるのだが、最終回では平常心を崩さなかった睦が9人の愛人たちが震え上がるほどの啖呵を切り、若村の凄みのある演技が衝撃を与えた。女性を俯瞰で見ている芸人・バカリズムならではの視点があってこそのリメイク作品であり、SNSで大炎上するテーマ"不倫"を扱い、時代は変わっても大きくは変わらない人間を浮かび上がらせる本作。カオスを加速させていく俳優たちの体当たり演技が次の展開が見たくなる刺激的なスパイスとなっている。

文＝山本弘子

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