「イップス」とは、心の葛藤が体や脳に影響を及ぼすことで得意だったことができなくなってしまう心理的症状のこと。そんなイップスを抱えたミステリー作家とエリート刑事が事件を解決するミステリーコメディーが、篠原涼子とバカリズムがW主演を務めるドラマ「イップス」(2024年、フジテレビ系)だ。
本作は1話完結型で、先に事件の犯人が明かされる「倒叙ミステリー」の手法が用いられていることが特徴だ。視聴者は犯人が分かった状態で物語を追えるため、篠原涼子とバカリズムが演じる"絶不調バディ"の推理や2人のコミカルな会話劇に集中できる構造になっている。
■篠原涼子がコメディエンヌぶりを発揮
篠原涼子が演じるのは、かつてベストセラー作家だったものの今は書けなくなってしまったミステリー作家・黒羽ミコ。「首突っ込んでいい?」と興味津々で事件現場に乗り込んでいくちょっと迷惑な野次馬キャラだが、演じる篠原は底抜けに明るい雰囲気でコメディエンヌとしての本領を発揮しているのが印象的だ。
そんな空気が読めないキャラである一方で、ミコは自分なりの信念を持ち、時には人に寄り添う優しさを見せる人物でもある。ここぞという場面で見せる芯の強さや相手と向き合う繊細さが、ドラマを引き締める役割を果たしているのだ。

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