田村正和明石家さんまの多弁な敏腕弁護士や沢口靖子のクールビューティ犯と対話型の刑事として対峙した「古畑任三郎」第2シリーズ

「古畑任三郎(第2シリーズ)」<デジタルリマスター版>(日本映画専門チャンネル)
「古畑任三郎(第2シリーズ)」<デジタルリマスター版>(日本映画専門チャンネル)

1980年代、田村は「パパはニュースキャスター」(1987年)、「ニューヨーク恋物語」(1988年)など、さんまは「男女7人夏物語」(1986年)などで、それぞれ主演俳優としてヒットを飛ばしたが、その2人が共演したのは本作が最初で最後。それだけに貴重なエピソードだ。2021年に田村が亡くなった際には、さんまが「古畑任三郎」で共演したときの想い出を振り返り、「オーラはすごかったけれど、決して他人のミスを責めない優しい人だった」と追悼コメントを寄せた。

それによると、「最初はロックスターの役で」と言われたさんまが弁護士役を希望し、このストーリーができたという。小清水は「はい、論破」型の弁護士で法廷テクニックに長け、今泉を弁護しつつも、殺人ではなく過失致死だと主張し、自分の代わりに彼を犯人に仕立て上げようとする。しかし、古畑には通じない。いったん法廷で「彼女を殴った」と言ってしまった今泉に、前言撤回して正直に「無実だ」と言うよう説得する。

「古畑任三郎(第2シリーズ)」<デジタルリマスター版>(日本映画専門チャンネル)
「古畑任三郎(第2シリーズ)」<デジタルリマスター版>(日本映画専門チャンネル)

「しゃべり」のエキスパートであるさんまは、相手を小馬鹿にしたようなトークの上手い小清水を軽妙に演じている。「男女7人夏物語」でもサラリーマン役だっただけにスーツ姿も自然だ。「自分は頭が良い」という強烈なプライドと自信がある小清水だが、「策士、策におぼれる」というように、自分の弁論に足をすくわれることに。さんまは、その転落の過程をリアルに演じている。

この記事の全ての画像を見る

放送情報【スカパー!】

古畑任三郎(第2シリーズ)<デジタルリマスター版>#1-2
放送日時: 10月28日(月)10:40~
※以降、29日(火)11:05に#3・5、30日(水)10:55に#6-7を放送
※権利上の都合により第4話は欠番となります。
チャンネル: 日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物