鈴木伸之と影山優佳が令和版・サラリーマン金太郎の"漢"の魅力を分析「SNS社会の中でも対話を大事にして相手の目や心に訴える姿は勉強になります」
- 俳優・女優
- 2025.01.14
――――令和版の矢島金太郎は、どんなキャラクターだと感じましたか?
鈴木「今回の脚本は原作をベースにしながら、現代の問題を取り上げるなどして令和に寄せていますが、金太郎自体のキャラクターは原作と変わっていないと思います。サラリーマン経験のない元暴走族のリーダーの漁師が、突然東京に出てきて、右も左も分からないところから大企業で仕事を始めるのですが、もちろんうまくいかなくて。それで会社で植木の水やりをさせられるところから物語が始まります」
影山「その水やりをさせるのは、私が演じる一美なのですが...(笑)」
鈴木「そうそう(笑)。金太郎はこのSNS社会の中において、すごく対話を大切にする人物です。特に『魁編』では日本のどこにいても、何かあると必ず東京に戻ってきて、専務でも社長でも仲間でも直接言葉で語り掛ける。その姿には、今の時代の中で薄れているとても大切なことが詰まっているように感じました」
影山「金太郎は鈴木さんもおっしゃる通り、直接会って目や心で訴える。その姿はとても勉強になるなと思いました。金太郎には前田一美として成長させてもらいますが、私自身も人との接し方について考えさせられました」
――――"サラリーマン金太郎"が誕生する「暁」編では、特にお2人の対話が印象的でした
鈴木「影山さん演じる一美は令和の時代を生きている人の気持ちを代言してくれるキャラクターで、ひと昔前的存在の金太郎にはない部分をカバーしてくれています。金太郎の言動に対する一美のリアクションが、まさに今の感覚で共感できます。金太郎だけだと突拍子もないですが、彼女がいることで今の時代に落とし込んでくれています」
影山「ありがとうございます!実は監督とも一美はご覧になる方と金太郎の橋渡し的存在だよねと話していました。場面の意味合いをより伝えるためには、感情をちゃんと出す。一美の中にはダメなものはダメという規律があるから、そこをしっかり示す。それから、心も持っている人なので、金太郎が頑張っている姿を見て申し訳なく思ったりもする。そういうキャラクター作りをしていました」
――――撮影現場では、コミュニケーションはどのようにして取っていましたか?
鈴木「影山さんが本当に優しくて、いろいろ声を掛けてくれました。人の懐に入るのがすごくお上手ですよね?」
影山「そんなことはないですよ!?」
鈴木「僕、人見知りなので、声を掛けていただいて、すごくありがたかったです。『暁編』では2人の同僚役も含めて、4人でいろいろ話していました。ゲームの話とか...」
影山「趣味の話とか。あと、屋台でおでんを食べるシーンはとても寒かったので、(早く撮影を終えるために)みんなで協力する必要があるだろうなと思っていました。何しろ、私はオフィスカジュアルスタイルで足元がとても寒かったので、皆さんに気遣っていただいて、ありがたかったです」
公開情報
映画『サラリーマン金太郎【暁】編』
1月10日(金)より公開中
映画『サラリーマン金太郎【魁】編』
2月7日(金)公開
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