鈴木伸之影山優佳が令和版・サラリーマン金太郎の"漢"の魅力を分析「SNS社会の中でも対話を大事にして相手の目や心に訴える姿は勉強になります」

――――特に印象に残っているシーンは?

影山「『暁編』の高架下での金太郎の格闘シーンです。一美は遠巻きに見ているしかできなくて、何もできなくて申し訳ないなと思っていました」

鈴木「いやいや、とんでもない。あのシーンは流れが秀逸ですよね。それぞれ会社への不満があってお酒を飲んでいて二軒目行こうよと移動したら、半グレグループに遭遇するんですよね。同僚の2人が普通のサラリーマンと思いきや、それぞれに柔道と空手の猛者で、金太郎は元マグロ漁師だ!と言って、めちゃめちゃ白熱したケンカになっていきます。でも"これ、実際にありえるかな?"って(笑)」

影山「アニメみたいな流れだなと思っていました(笑)」

鈴木「本当に!」

影山「今作は、実際にいそうな人といなさそうな人の絶妙なアシンメトリーが面白くて、そこに心地よさを感じる作品だなと思います」

『サラリーマン金太郎【魁】編』
『サラリーマン金太郎【魁】編』

(C)本宮ひろ志/集英社(C)2025映画『サラリーマン金太郎』製作委員会

――――今回の映画は、「暁」編と「魁」編が2カ月連続で公開されます。それぞれで金太郎の状況は大きく異なりますが、撮影はいかがでしたか?

鈴木「『暁編』は金太郎がサラリーマンになっていく過程と会社でぶつかる壁、そして大きな会社で起こりうる問題を取り上げて、どう乗り越えていくかを描いていたのですが、演じる側としては『暁編』の方が難しいように感じました。サラリーマンの右も左も分からない感があったので。一方、後編の『魁編』での金太郎はどんどんデキる人になっていきます。撮影は『暁編』と『魁編』が混在する形で行いましたが、そこは難しくなかったです。『魁編』ではストライプのスーツを着ていて、それだけでなぜかできる人に見えてきます」

影山「ご本人がスマートだから、着るだけで見えちゃいますよね?」

鈴木「いやいやいや(笑)」

――――では、影山さんから見て「暁編」と「魁編」の見どころを教えてください。

影山「ひと言で表すのは難しいですが、『暁編』では"出会い"や"対話"というものが素敵に描かれていて、『魁編』は"信頼"とか"勇気"について、より深くフォーカスを当てているところが魅力かなと思いました。そして、両方を見ることでいろんな角度から金太郎の魅力に触れられる上に、金太郎のぬくもりみたいなものを感じることができる作品になっていると思うので、ぜひ両方とも見ていただきたいです。あとは、ぜひ続編もあったらいいなと思っています!」

鈴木「続編! 確かにあったらいいですね!(笑)」

撮影=大川晋児 取材・文=及川静 スタイリスト=中瀬拓外(鈴木伸之)、合田凪沙(ALCATROCK)(影山優佳) ヘアメーク=下川真矢(鈴木伸之)、Tohyama Yuki(影山優佳)

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公開情報

映画『サラリーマン金太郎【暁】編』
1月10日(金)より公開中
映画『サラリーマン金太郎【魁】編』
2月7日(金)公開

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