深川麻衣が主演、城定秀夫が監督を務める映画「嗤う蟲」が1月24日(金)に全国公開される。
田舎暮らしに憧れるイラストレーターの杏奈(深川)が、脱サラした夫・輝道(若葉竜也)と共に麻宮村に移住するところから始まる本作。二人は、自治会長の田久保(田口トモロヲ)をはじめ、村民たちの度を越したおせっかいに辟易するなか、その不気味さに徐々に違和感を覚える。やがて、村に隠された掟を知ってしまった輝道は、村八分にされないため、掟に身を捧げて...。
今回、夫妻を演じた深川と若葉にインタビューを実施。「ヴィレッジ"狂宴"スリラー」と銘打たれ、恐怖心を煽るポスタービジュアルや予告も話題となっている本作だが、二人の話を聞いていると、それだけではない「嗤う蟲」の魅力が垣間見えた。
――本作に出演が決まったときの思いから聞かせてください
若葉「今はメジャーな作品も撮られていますが、アンダーグラウンドなイメージがあった城定監督が深川麻衣という女優をどう撮るのか。すごく興味がありました」
深川「城定さんとご一緒できるのが嬉しくて、脚本を読んで"やってみたい"と思いましたし、今まで体験したことのないジャンルだったので、新しいものにも挑戦できそうだなと思いました」
――実際に「城定監督が撮る深川さん」を現場でご覧になっていかがでしたか?
若葉「面白かったですね。(城定監督は)細かく演出する方ではないのですが、深川さんが持っている素質や、パブリックイメージにはないけれど、人間誰しもが持っている毒をしっかりキャッチして露わにしていこう、という姿勢を感じました」
――若葉さん自身は監督とやってみていかがでしたか?
若葉「ほとんどワンシーン・ワンカットなんですが、それって『どんな芝居が来ても絶対にとらえられる自信がある』ということなんだろうし、保険のカットも撮らない。演出も丁寧で、しっかり現場を見ている方なんですけど、ものすごいスピード感で、撮影も大体3時間巻きとかで終わるんですよ。人によっては不安に感じるかもしれませんが、僕は城定さんの『自信』を感じましたね」
――深川さんは監督と撮影を共にしてどんなことを思われましたか?
深川「とても判断力が早く演出が的確でした。今回ワンカットのシーンが多かったので、撮影中は、"繋がったらどういうテンポ感の映像になるんだろう"と思っていたんです。いざ完成作を見たら、不穏な間や繋ぎ合わせてできる緊張感も含め、エンタメとして楽しめる映画になっていて、すごいなと思いましたね。監督自身、人見知りとはおっしゃっていたんですけど、演出のときも絶対に目を合わせてくれないんです(笑)。城定組常連の松浦祐也さんが現場にいるときはにこやかな笑顔も見せていて、シャイな方だなと思いましたね」
映画情報
映画「嗤う蟲」
2025年1月24日(金) 全国ロードショー
監督:城定秀夫
脚本:内藤瑛亮
出演者:深川麻衣、若葉竜也、松浦祐也、片岡礼子、中山功太、杉田かおる、田口トモロヲほか
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