
――昨今は夫婦像も多様になっている印象ですが、今作を通して感じた夫婦像は?
「やっぱり言うことって大事だなって思いました。この人たち、全部言うんですよ。辛いとか自分の調子が悪いとか、気持ちの悪さとか腹が立っていること、バカとかクソとかも。それって一見愛がないのかとも見えるかもしれないんですけど、向き合っていなかったら言えないことだと思うんですよね。だって、嫌いな人に怒るってめんどくさいじゃないですか。でも、そうやって言い合えるのは、お互いに矢印が向いているからかなと思いました」
――近年、MEGUMIさんが出演されているドラマを拝見させていただくと、女性の人生について考えさせられるような作品が多い印象を受けます。作品を通して伝えたいことはありますか?
「現時点では、解放してほしいなと考えています。40代だからピンクの服を着ちゃいけないとか、やりたいことがあったけど子どもの習い事があるからという価値観も悪くないんですけど、やっぱりもっともっと年を取った先輩とかに話を聞くと"あれやっとけばよかった。これやっとけばよかった"っていうことをおっしゃられる方がほとんど。だから自分がやりたいことをちゃんとやる、自分が着たいものを開放して着る、食べたいものを食べたい人と一緒に食べるとか、そういう当たり前のようで、なかなか大人になったらできないことをするのが良いんじゃないかなと。私はそれに関しては一切我慢していないんですよ。映画を作りたかったら、素人だけどやってみるし、美容だって好きだったらやり続けている。そういう"リファレンスA"として"可能性ってあるんだな"と思われる存在として、軽やかに生きていく。 演じる役を通して、皆さんに楽しんでもらえたらなと思います」

――ちなみにMEGUMIさんはもともと自分を解放できるタイプでしたか?
「全然!子どもが小さいときとかは、母親としてちゃんとしなきゃって思ってたり、結婚してんだからこういうことは違うだろうと我慢したこともありますし。未だに主演女優でもないのに、カンヌでイベントやるってどうなんだとか思います。でも、極論、誰が気にしてんだって思うんですよ。そんなに自分のことを一生懸命考えてくれてる人なんて、この世にいないなって。だったらもう思いっきり好きなことをやって、迷惑をかけなければそれでいいやって今は考えています。ただ、自分が他者に対して、嫌なやつだったら、夢は叶っていかないから、大変気をつけようとは思いますけどね。傲慢にはならないようにしようって」
取材・文=於ありさ 撮影=MISUMI
放送情報
真夜中ドラマ「それでも俺は、妻としたい」
テレビ⼤阪 毎週土曜深夜24時55分〜
BSテレ東 毎週土曜深夜24時〜
Lemino にて1週間独占先⾏配信
広告付き無料配信サービス「TVer」にて⾒逃し配信
詳しくは
こちら
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