ガレッジセール・ゴリこと照屋年之監督の最新作『かなさんどー』主演の松田るか「最後のシーンで全部が繋がる、ぜひエンドロールまで見てほしい」

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(C)「かなさんどー」製作委員会

――松田さんが初めて監督とお会いした時の印象はいかがでしたか?

松田「ゴリエちゃんやペコリナイトのイメージがあるので、アクティブで元気な方だという印象でした。お会いしたときは、すごく真面目で、仕事や作品をすごく愛して子供のように大切にしていらっしゃる印象でした。いい意味でギャップを感じましたね。ゴリさんとして出る時と照屋監督として出る時を使い分けているんだろうなとすごく感じます」

――お2人とも沖縄出身ですが、沖縄・伊江島で撮影した際の印象的な場所やエピソードはありましたか?

松田「ゆり祭りがあることを知らなくて。というのも、本島の人はあまり他の島には行かないので、私も伊江島には行ったことがなかったんです。沖縄出身なのに沖縄のこと知らなかったなと思い、少し反省しましたし。こんな素敵な景色が見られるところが沖縄にあったんだという発見がありました」

照屋「確かにテッポウユリは俺も知らなかったな。ゆり祭りは圧巻でした。作品では一部しか切り取ってないのですが、全面にゆりが広がっていて、あれはすごく綺麗で思い出がありますね」

松田「私たちは夜に撮影したので人もいなくて、シーンとしていて遠くから波の音だけが聞こえているのがすごく幻想的でした。あと、中身汁の炊き出しがありましたよね!」

照屋「俺が中身汁の炊き出しみんなに差し入れたんです」

松田「あれ、めちゃくちゃ嬉しかったです。炊き出しって嬉しくないですか。また中身汁というのも、最高すぎて...!」

(C)「かなさんどー」製作委員会

――歌のレッスンなどはいかがでしたか?

照屋「歌のレッスンといえば、やっぱり堀内敬子さんです。沖縄民謡の重鎮の古謝美佐子さんの厳しいレッスンにもめげずに最後まで練習をしていただけました。最後のクライマックスで素晴らしい歌を撮れたのも、古謝さんの教えと、その教えを学ぶことを諦めなかった堀内敬子さんのおかげです。ほんと助かりました。あれだけ歌がうまい堀内敬子さんでも、 沖縄民謡の歌い方は難しいと最後までおっしゃっていました」

――最後に作品の見どころや見ていただく方へのメッセージをお願いします

照屋「僕が好きなシーンの1つは、堀内敬子さんとるかちゃんが台所で争うシーンです。母親が娘に対して女の部分を話すことがショックでもあり、 悲しくもあり、でも愛に包まれているという...あのシーンの撮影は大変だったのですが、最後まで諦めなかったので、ほんとに美しくて良いシーンに仕上がったと思います。るかちゃんの大事なシーンは、1発でOKだったね」

松田「でもそれはちゃんと1発で撮れるような環境を作ってくださったからです。もう日も落ちていて、まだその次のシーンの撮影も残っていたのですが、『いいものが撮れるなら俺らはいくらでも待てるよ』と言ってくださって。ゴリさん以外のスタッフもみんな同じ気持ちでいてくださいました。浅野さん、堀内さんにもすごくのびのび演技をさせてもらえて、私にとって最高な現場でした。おかげさまで映画の現場が大好きになっちゃいました」

照屋「よかった!主演という部分で、色々抱えているものはあったと思うのですが、見事に乗り切っていただいたなと思います」

松田「見どころは、最後のシーンで全部が繋がる、というところです。たくさんの情報が最後に繋がっているので、ぜひエンドロールまで見ていただきたいです」

(C)「かなさんどー」製作委員会

文=HOMINIS編集部

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映画情報

映画『かなさんどー』
2025 年1月 31 日(金)沖縄先行/2 月 21 日(金)全国公開
配給:パルコ
コピーライト:(C)「かなさんどー」製作委員会

詳しくは
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