
■高校演劇の映画化「水深ゼロメートルから」
今回紹介する作品は「水深ゼロメートルから」。この作品は高校演劇の戯曲を映画化した作品で、演劇の映画化しかも高校演劇ということで馴染みない人も多いだろう。しかし、実際に鑑賞してみると原作の舞台を知らずとも楽しめるため安心してほしい。

(C)『水深ゼロメートルから』製作委員会
舞台は高校の夏休み、水が抜かれたプール。教師から補講としてプール掃除を頼まれたミク(仲吉玲亜)とココロ(濵尾咲綺)がしぶしぶ掃除を引き受けるところから物語は始まる。水のないプールには隣の野球部のグラウンドから飛んできた砂が周期的に積もり、2人は嘆息しながらも手を動かす。そこに現れた同級生のチヅル(清田みくり)と水泳部の元部長ユイ(花岡すみれ)もひょんなことから共に掃除をすることになった。掃除をしながらのガールズトークの中で4人それぞれが抱えている葛藤や不安が浮き彫りになっていく...。
舞台は会話劇がメインなことが多い。それは映画のように多角的にコマ割りをすることが出来ないからだ。視覚情報に関してはお客様の目線それが全てになる。「水深ゼロメートルから」も会話劇メインといってよいだろう。しかし、それが映画になることによって顔のアップ、アングル、風景、会話だけではない様々な暗喩的描写を取り込めるようになった。そんな映画ならではの良さに着目しながら、もう少し深掘りしていこう。
■高校生という葛藤 最年少仲吉玲亜の芝居
放送情報【スカパー!】
水深ゼロメートルから
放送日時:2月15日(土)02:45~
放送チャンネル:WOWOWライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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