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演劇界を騒然とさせた松本潤長澤まさみ永山瑛太による舞台初競演が実現したNODA・MAP「正三角関係」

俳優

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NODA・MAP「正三角関係」(撮影:岡本隆史)
NODA・MAP「正三角関係」(撮影:岡本隆史)

日本演劇界を代表する劇作家でありカリスマ的存在として知られる野田秀樹。彼の作・演出による新作舞台として昨年上演されたのがNODA・MAP第27回公演「正三角関係」だ。昨年7月に東京で開幕、北九州と大阪を巡り、海を渡ったロンドンで11月に大千秋楽を迎えた。国内外の観客たちから絶賛を浴びた本作には、松本潤、長澤まさみ、永山瑛太らが集結。主役級のドリームキャストが野田秀樹の新作舞台で初競演する...この一大ニュースは演劇界を騒然とさせ、大きな話題を呼んだ。

3月22日(土)にWOWOWライブで放送される本作は、19世紀のロシア文学を代表する文豪ドストエフスキーの最高傑作「カラマーゾフの兄弟」をモチーフに、「日本のとある場所のとある時代の花火師の家族」として、野田が新たに創り出す「唐松族(からまつぞく)の兄弟」の物語となっている。

ドリームキャストが集結したNODA・MAP「正三角関係」
ドリームキャストが集結したNODA・MAP「正三角関係」

花火師一家の三兄弟の長男・富太郎(松本)は花火師、次男・威蕃(永山)は物理学者、そして三男・在良(長澤)は神に仕える聖職者となる。それぞれの夢を叶えた三兄弟だが、長男の富太郎が父親殺しの罪に問われる法廷に集められた。それは、父親と同じ女性・グルーシェニカ(長澤)を愛した三角関係の愛情のもつれ故の犯行なのか、父殺しという"事件"を扱うサスペンスが三兄弟を軸に展開する。

長男・富太郎を演じる松本は、およそ20年前に野田と出会ってから数多くのワークショップに参加してきたそうだ。その間に大河ドラマの主演など大役を務め上げ、満を持してのNODA・MAP初登場となった。本作では、唐松富太郎として生き生きと舞台を駆け、激しい感情も爆発させる。憧れの舞台に参加できる喜びを、全身でエネルギッシュに体現。渋みも余裕も感じさせながら圧倒的なオーラを放ち、舞台役者として堂々とした芝居がステージ上で輝く。

NODA・MAP「正三角関係」(撮影:岡本隆史)
NODA・MAP「正三角関係」(撮影:岡本隆史)
NODA・MAP「正三角関係」(撮影:岡本隆史)
NODA・MAP「正三角関係」(撮影:岡本隆史)

NODA・MAP番外公演「THE BEE」(2021年)で暴力に屈していく様を儚くも美しく演じ観客を魅了した長澤。当たり役となった「コンフィデンスマンJP」シリーズのダー子や「キングダム」シリーズの楊端和、新境地を開拓した「MOTHER マザー」(2020年)など俳優として常に進化を続けてきた。本作で演じたのは、在良とグルーシェニカの2役。性格的にも正反対の男役と女役の2役を演じ分けた。末の弟らしい愛らしさと神を直向きに信じる純粋さで、少年の心を体いっぱいに表現する一方、彼とはまったく異なる魅惑的な女を、声色も表情もがらりと雰囲気を変え、奔放で妖艶な魅力で惹きつける。

そして、次男・威蕃を演じた永山。NODA・MAP「MIWA」(2013年)、「逆鱗」(2016年)で鮮烈なインパクトを残し、近年も目覚ましい活躍を見せている。名監督たちから高い信頼を得てきた永山にとって、NODA・MAPは芝居の原点とも言える。本作では、神をも恐れぬ不敵なインテリを存在感たっぷりに好演。TVドラマや映画とは違う舞台においても、自然体の彼の言葉は真っ直ぐに届く。良く響く落ち着きのある声は、永山の魅力の一つだろう。

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放送情報【スカパー!】

NODA・MAP「正三角関係」
放送日時:2025年3月22日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくは
こちら

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