
(C)藤川よつ葉・うえののの/集英社 フジテレビ
堀未央奈が主演を務めるドラマ『女優めし』は、実在する飲食店を舞台に、日々の食事を通して女優の素顔を描き出す異色作だ。セリフよりも「食べる」ことに重きを置いた本作で、堀が見せるのは飾らないまなざしと、噛みしめるような感情の余白。グループ卒業から約4年、女優として確かな歩みを重ねてきた彼女が「夢が叶った」と語るこのドラマは、食の温もりを通じて、静かに心に染み入る作品となっている。
そんな『女優めし』への思いと、作品を通して感じた女優としての成長を、堀自身の言葉で聞いた。

(C)藤川よつ葉・うえののの/集英社 フジテレビ
──『女優めし』は、実在するお店を舞台に、女優が日常的に"ご飯を食べる"様子を描く、少し変わった作品です。お話を聞いたとき、どんな気持ちでしたか?
「本当にずっと、『食べることがメインになるドラマに出たい』と思っていたので、まさに夢が叶ったなって。もともとグループ時代から『よく食べる子』みたいなイメージを持っていただいていたと思うんですけど、私自身、食べることが癒しでもあり、エネルギー源でもあるので、お芝居と食が組み合わさった企画はとても嬉しかったです」
──ずっと堀さんを見ていた側としてはようやくという気持ちも大きかったです
「そう言っていただけて嬉しいです。本当に、以前から『食べることが好き』というのは公言してきたので、それがこうして作品という形になったのは、すごく感慨深かったです。食事って、誰かと一緒でも一人でも、気持ちがすごく表れるものだと思うんですよね。このドラマでは、ただ食べるだけじゃなくて、そこにある空気感や感情、一人の時間を大切にしているところも魅力だなと思いました」

(C)藤川よつ葉・うえののの/集英社 フジテレビ
──実際の撮影では、料理を食べながら演じるシーンも多かったと思います。演じる上で意識したことはありますか?
「やっぱりおいしさが画面越しに伝わるようにしたかったので、リアクションや表情の作り方にはこだわりました。もちろん実際に全部ちゃんと食べているので、本当においしくて幸せな気持ちにはなってるんですけど、それをどう絵として届けるか。モニターで確認しながら、噛む回数やひと言のリアクションを微調整したりもしました」
──演技の中で食べるというのは実は難しいことでもあると思います。食べながら感情を見せる、というのはどんな感覚ですか?
「そうですね。食べることって、普段の自分ではすごく自然な行為なんですけど、カメラの前で"見られている"という意識が入ると、やっぱりちょっと違うんです。特に一人ご飯のシーンは、孤独さだったり、日常の温度感だったりが表情に出るので、感情のグラデーションをちゃんと演じないといけないなと思っていました。でも、どこかで作りすぎないことも大事にしていました。食べるシーンって、ちょっとした手の動きや間の取り方だけでも生活感が出ますし、その人らしさが見えるんですよね。だからこそ、撫子というキャラクターが、一人の人間としてご飯を食べているように見せたいなと。すごく繊細な作業でしたね」
作品情報
『女優めし』
1~4話:2025年3月30日(日)19:00~
5~8話:2025年4月6日(日)19:00~
FOD/フジテレビTWOドラマ・アニメにて配信・放送
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