今年5月にグループ結成10周年を迎えたSixTONES。アニバーサリーイヤーに冠番組もスタートし、サブスクリプションの配信解禁などグループとしての勢いを加速中。メンバーそれぞれが個性溢れる魅力に磨きをかけ、バラエティ、ラジオ、映画、ドラマ、舞台...と多彩なフィールドで輝きを放っている。

中でも独自の感性を活かしたソロ活動を展開しているのが京本大我だ。ダブルキャストで帝国劇場初主演を務めた「モーツァルト！」(2024年)など数多くのミュージカルで確かなキャリアを積み、昨年スタートしたクリエイティブ・プロジェクト「ART-PUT」の一環として、今年4月にソロアルバム「PROT.30」をリリース。「TAIGA KYOMOTO LIVE TOUR 2025 BLUE OF LIBERTY」も開催中で、9月からは主演ミュージカル「Once」の公演を控えている。

多方面で活躍する京本の初単独主演映画となったのが6月6日(金)にＷＯＷＯＷシネマで放送される「言えない秘密」(2024年)だ。原作は台湾の人気スターであるジェイ・チョウが監督・主演を務めた2007年の同名映画。「鈴木先生」シリーズや「俺物語!!」(2015年)などで知られる河合勇人監督が京本を主演に迎えてリメイクし、珠玉のラブストーリーに仕上げた。

ピアノ留学から帰国した湊人は、日本の音楽大学に復学する。しかし、留学先での経験からトラウマを抱え、ピアノと距離を置こうとしていた。ある日、湊人は取り壊しが決まった旧講義棟から聴こえてきた音色に引き寄せられ、どこか謎めいた雰囲気のある大学生・雪乃と出会う。2人は自然に惹かれ合い、心を通わせていく。授業をさぼって海を見に行ったり連弾したり、かけがえのない時間を過ごしていたが、突然、雪乃が湊人の前から姿を消してしまう...。

京本が演じた湊人は、過去の出来事からトラウマを抱えている青年。物語の始まりから映し出される物憂げな表情や暗い瞳からは、傷ついた心やその奥の葛藤が伝わってくる。そんな失意の中で出会った雪乃に心惹かれ、半ば強引に振り回されながらも音を奏でる楽しさや喜びを取り戻していく。柔らかな微笑みや声に、彼女に寄せる恋心や心情の変化を自然と覗かせる。