伝説のジュニア・小原裕貴後藤理沙が描き出すミステリアスな少年少女の純愛!手塚治虫原作「ガラスの脳」

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(C)2000 日活・毎日放送

一方の後藤も、実に可愛らしくヒロインの由美を演じた。目を覚ましたばかりの由美は、体は17歳だがまだ歩くことも話すことも出来ず、赤ん坊のような振る舞いを見せる。雄一におんぶされて外に出かけて初めての光景に目を輝かせたり、そうかと思えば、雄一の背中で手足をバタバタと動かして何かを伝えようとしたりと、少女でありながら中身は赤ん坊という難しい役どころを、後藤が好演している。また、急速に脳も心も成長し、歩いたり話したり出来るようになった由美の成長ぶりもナチュラルに演じる。病院に雄一が来た時に嬉しそうな表情で話しかける姿や、自身の恋心を語る真っ直ぐな瞳、そして傷ついた時には全身で悲しみを受け止める。そんな由美のピュアな心を表現する後藤の演技にも目を引かれる。

物語が進むにつれ、由美の気持ちや衝撃の事実も明かされていく。そんな物語の中で、小原も後藤も、さまざまなことに直面していく少年少女の心の揺れを豊かな表情で表している。

手塚治虫原作らしく、生命の神秘と純愛を、ファンタジックな設定も加えながらミステリアスに描き出した本作。純愛を胸に抱えた少年は、どんな行く末を選ぶのか。タイトルの「ガラスの脳」に込められた意味とは?小原と後藤の演技に注目しながら、2人の愛の結末を見届けてほしい。

文=HOMINIS編集部

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放送情報【スカパー!】

ガラスの脳
放送日時:2025年6月6日(金)8:30~、6月12日(木)18:00~ほか
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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